直接謝罪でも「復帰は見通せない」 「フワちゃん発言」スポンサーのリアルな反応とフリータレントの賠償能力を危惧する声

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 タレント・フワちゃんの“舌禍事件”の余波はいまも静かに広がり続けている。なかでも焦点となっている「テレビ復帰」について、キー局関係者が初めて「内情」を明かした。

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 お笑い芸人・やす子(25)に対するSNS上での“暴言”で批判の集中砲火にさらされたフワちゃんだが、8月6日、やす子に直接会って謝罪したことで、2人の間にわだかまりはなくなったとされる。

「騒動を受けて、フワちゃんがパーソナリティーを務めるラジオ番組は急遽、放送休止になり、テレビ番組でも出演シーンがカットされる事態へと発展。またフワちゃんをCMに起用したGoogle Japanは公開されていた広告動画を非公開にし、その理由として『他者を尊重しない行為に関しては厳格なポリシーを有しています』と同社の立場を表明した。さらに今後について『適切に判断いたします』と含みを持たせたコメントを出したことから、フワちゃんへの損害賠償請求の可能性も取りざたされています」(スポーツ紙デスク)

 実はGoogleの反応は特別なものではなく、今回の一件に対するスポンサーの視線は「一様にかなり厳しい」と明かすのは、民放キー局関係者だ。

「フワちゃんが投稿した内容は単なる揶揄や悪口のレベルでなく、“使ってはならないNGワードを用いた中傷”だと受け止めているスポンサーサイドは多い。当事者同士が和解しても、投稿内容のイメージは消えず、スポンサー側の拒絶反応は根強いまま。『活動自粛はしない』というフワちゃんを番組に出演させれば、“自社イメージを毀損しかねない”として広告出稿を取りやめる企業が出てくる可能性もあるため、正直、テレビ復帰についての見通しなどまったく立っていない」

「賠償能力」に疑問符

 さらに騒動の余波は思わぬ広がりを見せているという。

「今回の一件はSNSでの発言リスクについて、改めて企業側に再考をうながすキッカケとなりました。フワちゃんの投稿内容が“言語道断”であるのは言うまでもありませんが、たとえ本人に他人を中傷する意図がなくても、SNS上で揚げ足を取られるなどの形で“炎上”してしまうリスクまではゼロにできない。スポンサー側は起用に当たって〈クリーンなイメージ〉のタレントを求める傾向を年々強めていますが、予期せぬ形で“舌禍事件”が持ち上がる可能性があることを再認識させた」(同)

 と同時に、タレント側の「賠償能力」にも注目が集まっているという。

「フワちゃんのように大手事務所に所属せず、個人事務所を持つなど、実質“フリー”として活動している芸能人は最近増えています。しかしフワちゃん騒動によって、仮に不祥事などを起こしスポンサー側から訴えられた際、独立系タレントの“賠償能力がどこまであるのか”を問う声が上がっている。訴えても賠償金を取れる保証がおぼつかないとなれば、リスク排除の観点から“フリータレントのCM起用を躊躇する”流れが生まれても不思議でない」(同)

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