男子柔道の「五輪メダリスト」はなぜ“柔の道”を離れるのか…あえて「指導者」を目指さない根本的な理由
国際大会で対応できていない
パリ五輪で唯一、日本発祥の競技である柔道は8月3日(日本時間)で全日程が終了した。最終種目の混合団体では、前回21年の東京五輪に続いて開催国のフランスに敗れ、銀メダルに。個人・団体でのメダルは金3個、銀2個、銅3個を獲得したが、東京五輪の金9個、銀2個、銅1個に比べると、振るわない結果になった。
「誤審問題もありましたが、すでに国際大会では、相手の襟と袖口をしっかり持つのではなく、両袖、両襟、肩口、背中を抱えるなど、柔道の基本から外れた体勢で技をかけるのが当たり前になっています。...
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