ちゃんと説教してくれる存在が現れるか 「フワちゃん」炎上騒動がなかなか収まらない理由

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ラジオ出演回避について

「ラジオは言うまでもなくリスナーとの距離が近く、聴いている人は基本的に応援団ですから、そこで真摯な態度で謝罪に臨めば、世の中もいくらかは冷静になれたのかもしれません」

 しかし、5日深夜に放送予定だった番組にフワちゃんが出演することはなかった。

「騒動から間もないとか、彼女自身のメンタルが落ち着かず、収録であっても出演できる状況になかったとか、クライアントとの調整がつかなかったとか、出演を回避した理由はいくつか想定できるかなとは思います。個人的には同じオールナイトニッポン枠ということもあって、ナインティナインの岡村隆史が失言をした際のことが思い出されました」(同)

 発言内容をここでは明示しないが、コロナ禍にあった2020年4月末の放送で岡村の発言が不適切とされ、拡散されることになった。その翌週、番組に出演した岡村は冒頭から謝罪を続けたが、30分以上が経過して相方の矢部浩之が登場し、その後、「公開説教」が行われたのだった。

公開説教してくれる相方の存在

「“岡村の謝罪だけでは2時間持たないよなぁ。音楽で引っ張るのは逆効果だし……”などと思っていたリスナーも多かったと思いますが、矢部のサプライズ出演で空気が変わったような印象を受けました。岡村に対してかなり強いけれど愛のあるダメ出しをし、声色からも本気度が伝わってきましたね。岡村が出演することを選んだことも大きいですが、出演して説教してくれる相方の存在が何より大きかったように感じましたね」(同)

 当初はコンビで出演していた番組だったが、その後に岡村1人の出演となっていたところ、この騒動を受けて再び共演することになり、現在に至っている。ちなみにこの年の10月、岡村は結婚を発表している。

「2人によるオールナイトニッポンがスタートしたのは1994年のことで、当時すでに20年以上が経過していました。ニッポン放送や所属する吉本興業のサポート体制が相当しっかりしていたと推察され、それも良かったのかもしれません。一方でフワちゃんの場合にはそもそも相方がいませんし、やす子という相手のあることでもありますから出演に慎重になったのも想像にかたくありません。有吉弘行ら公開説教をしてくれそうな存在もいるのでしょうが、彼女の番組に出張ってまでその役回りを演じるのはリスクが高すぎるとの判断があったのかもしれないですね」(同)

 生放送や記者会見を行った場合には、さらなる不規則発言が飛び出る可能性もある。かといって、録音や録画で殊勝に振る舞っても、炎上を食い止めるきっかけとはならないかもしれない。極めて難しい対処が求められそうだ。

デイリー新潮編集部

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