“赤ベンツ不倫”に“強制捜査”…「広瀬めぐみ」議員を国政に導いたのは“過激ダンスショー”で物議の「前青年局長」

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「議論を経て決定をいたしました」

 かくして参院選への出馬を決めた広瀬氏。参院選の直前には藤原氏が地元メディアのインタビューに答えている。それによれば、

「参院選は岩手のために役立つ議員は誰か、それが問われる選挙になる。党公認の広瀬めぐみ氏は弁護士で法律をつくる立場として即戦力。岩手は人口減で特に若い女性が流出し、課題解消には女性の視点が必要だ。東北で女性国会議員がいないのは岩手だけ。多様な立場から議論し、良い方向に『岩手を変える』と強調したい」(22年6月26日岩手日報社)

 と、広瀬氏を激賞し、実際の選挙戦では同じ岩手の鈴木俊一財務大臣とともに藤原氏が奔走。30年ぶりの岩手選挙区の勝利に大きく貢献した。

 当の藤原氏は広瀬氏をなぜ推薦したのか。藤原事務所に聞くと、

「候補者選考にあたり、人選については、県連関係者だけではなく、関係団体を含め幅広く推薦を依頼しました。その被推薦者の中に、広瀬氏がおりました」
 
 さらに、

「候補者選考は、選考チームによる議論を経て決定をいたしました。したがいまして、当該メンバーがどの様な考え方で推したかについて、当職(注・藤原氏のこと)としては分かりません。県連会長として、面談の上、打診を行ったことはありますが、『勝てる候補』という点をもって説得をしたということはありません」

 という回答があった。

 国民の税金を食い物にした“赤ベンツ不倫”議員と政界に引き込んだ前青年局長。どちらも国民への説明責任があることには違いあるまい。

デイリー新潮編集部

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