【特捜部が捜査】「働いていたことは事実です」…広瀬めぐみ参院議員の秘書給与詐取疑惑で、公設秘書がついていた「嘘」

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 秘書給与を詐取した疑いで自民党の広瀬めぐみ議員の関係先に東京地検特捜部による捜査が入った。実は「週刊新潮」は昨年夏の段階で情報を掴み、岩手で取材を進めていた。今年の3月には“幽霊秘書”として渦中の人物となった元公設第二秘書にも接触していたのだ。

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詐取した総額は約400万円

 改めて今回の事件について整理しておこう。

 東京地検特捜部が広瀬めぐみ参院議員事務所などに捜査に入ったのは7月30日のことだった。

「広瀬氏が当選後、公設第一秘書であるA氏とその妻であるB氏を第二秘書として国に申請し、B氏の在職期間の給与を広瀬氏に渡していたと見られています。B氏の給与は国から支給されており、広瀬氏が詐取した総額は約400万円にもなるとされています」(社会部デスク)

 この事件の本丸といえる「秘書給与詐取」について、「週刊新潮」は今年の3月に「幽霊秘書疑惑」としてその全容をすでに報じている。つまり、今回の検察の捜査はこの報道を受けてのものだったわけだ。

 そもそもなぜ公設第一秘書のA氏は広瀬事務所に入ったのか。

 A氏は政界への興味から、地元岩手の選挙などを手伝うこともあり、広瀬氏が参院選で初当選した一昨年夏以降、広瀬氏の選挙を手伝った流れでまずはA氏が公設第二秘書として登録された。

 だが、A氏はその年の11月16日に公設第一秘書として登録し直されている。空いた公設第二秘書の枠に入ったのが、A氏の妻、B氏だ。B氏の登録日は11月29日となっている。

 ちなみにA氏とB氏夫妻は遠野市を主たる事務所とする不動産を扱う一般社団法人を営んでおり、A氏はその法人との兼職を参議院で申告していた。それによれば、年収は360万円だった。

「お金のことはプライベートなことなので」

 B氏の給与が初めて国から支払われたのは22年の12月のこと。広瀬氏はこのB氏の給与を詐取していたことになる。その詐取の証明となるのが、「週刊新潮」が入手したLINEのスクリーンショットや音声である。そのLINEでは広瀬氏がB氏のボーナスがどうなったか、という点を気にし、当時の政策秘書との間でやり取りしていることがわかる。さらに広瀬氏は「違法なことだから、もうやらない」とも記している。

 実は「週刊新潮」は今年3月、取材の中でこのB氏を遠野市で直撃している。以下がその一部始終である。

――Bさんは元々広瀬氏の秘書をやっていましたよね。

「はい」

――いつから秘書をやっていたのでしょうか。

「22年の12月から翌年8月までです。特にお話しすることはありません。もう辞めていますので、こちらから言えることは何も……」

――広瀬氏がBさんの給与を上納させていたのでしょうか。

「いや、そんなことはないですけど。お金のことはプライベートなことなのでお答えできないです」

――秘書業務ではどのようなことをやっていたのでしょうか。

「平日はリモートで(広瀬事務所の)事務職を。(広瀬)先生の運転手も何回か。土日は盛岡事務所の方に行って、事務所番などをさせていただいていました。平日でも盛岡事務所にお休みの方がいれば、私が代わりに入ったりしていました」

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