〈甲子園〉J-POP調「至学館高校」の校歌は、なぜ昔ながらの「だみ声」で合唱されるのか?――「校歌らしさ」の謎を解く

国内 社会

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 近年、ポップス調の校歌が増えている。甲子園(全国高等学校野球選手権大会)などで、突然J‐POPのような校歌が流れてきて驚いたという人もいるだろう。最近では、和歌山大会でレゲエ風の校歌が球場に響きわたり、ネット上で話題となった。

 今大会出場校の中では、明豊高校(大分)の校歌が有名だ。地元出身の南こうせつさん夫妻が手がけたもので、南さんらしい爽やかなメロディーが印象的な曲となっている。

 音楽社会史を専門とする東京大学名誉教授の渡辺裕氏は、新刊『校歌斉唱! 日本人が育んだ学校文化の謎』(新潮選書)で、たとえポップス調の校歌であっても、不思議なことに、なぜか昔ながらの「だみ声」で合唱される傾向があることを指摘している。...

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