フワちゃんに残された道は「キャラ変」か「引退」? 「実はいい子」キャラでの延命は不可能か

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「実はいい人」はもう使えない 空白や沈黙に耐えられないフワちゃんの悲劇

 暴れん坊だろうと、人気芸能人たちによる「それでも実はいい子だから」で延命してきたフワちゃん。オンの場で顔を使い分けている人は、オフでも使い分けていてもおかしくない、という推測に説得力を与えてしまった。今回は裏アカウントでの投稿のつもりが「誤爆」したといわれているが、いずれにせよもう「実はいい人」という技は使えない。

 けれども、フワちゃんにとっては良かったのではないか。遅かれ早かれ、フワちゃんのあのキャラは限界が来ていたように思う。それはよくある「嫌いなタレントアンケート」上位に入るようなアンチの多さだけでなく、フワちゃん自身が自分の芸に振り回されていた印象があるからだ。

 2020年の「セブンルール」を見ると、フワちゃんがいかに「空白」や「沈黙」に耐えられないかが分かる。ヘアピンは色とりどりになるように。タクシーを待つ時間がもったいないからバイクで移動。テレビではとにかく大きなリアクションや大声を出して、注目を集める。フワちゃんは芸人というカテゴリーだが、大喜利や瞬発力のひらめきが求められるトーク番組ではほとんど見ない。それは受けなかったときの沈黙や空白の時間がひどく怖いからではないだろうか。

 同番組では、「仕事は友達とやる」という発言もある。実際にフワちゃんは、指原莉乃さんやアンミカさんら仲良しのタレントや、有吉弘行さんやヒロミさんなど、「自分と仲良くしてくれる人」で固めた番組で人気を得てきた。教室のクラスメイト数くらいの、顔を知っている人だけがぎゅっと詰まった空間でないと不安で仕方がないのではないかと思う。

 ただそれがフワちゃんの小学生男子ノリを加速させ、自身を省みることのない態度を作り上げていった。今回の件だって、やす子さんの投稿をわざわざ「こんなにいい子ぶってる奴がいまーす!」とつるし上げるようなことをしたのは、そうでもしないとお仲間たちと会話が弾まなくなってきたのかな、と勘繰ってしまった。

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