「ゲスい不倫してるんじゃねえ」と妻もドン引き… 46歳夫が謳歌した“浮気ライフ”の全容

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【前後編の後編/前編を読む】「脅されて結婚したようなもの…」恐妻に隠れて不倫する46歳夫が選んだ、“よりにもよって”の相手とは

 大野奏汰さん(46歳・仮名=以下同)は、30歳の時に腐れ縁の智花さんと「脅されて」結婚した。努力家で面倒見のよい智花さんは、彼の両親とも良好な関係を築き、奏汰さんは半ば尻に敷かれるように結婚生活を送った。2人の娘にも恵まれたが、奏汰さんは結婚から10年にして不倫の深みにはまる。お相手は小学生の長女の同級生の母親・彩菜さんだ。ホテルでの初めての逢瀬を終えた際の感想を「竜巻に巻き込まれたような気がした」と奏汰さんは振り返る。

 ***

 帰宅してもなお、奏汰さんはふわふわしていた。数日間は地に足がついていない感じだったという。単なる恋に浮かされた状態だったとは思えないと彼は主張していた。

「バレてはいけないとももちろん思っていたし、だけど心ここにあらずだし。自分でもわかっているんですよ、だけど平常心が保てない。妻は長女のことが落ち着いたので、すっかりもとの生活に戻り、長女も楽しそうに学校に通っていたけど、僕だけがこの世から浮いている。そんな感じでした」

 彩菜さんのところはひとり娘で、夫と3人暮らし。「娘ももう大きいし、そろそろ私も何かしたいのだけど、夫は出張が多いので私まで留守にはできなくて」と専業主婦であることを少し恥じているようだった。

「経済的には恵まれているけど、精神的には満たされていない。そんなふうに見えました。彼女のためなら何でもする、したい。一直線に突っ走ってしまいましたね。もちろん、妻にはバレないよう気をつけてはいましたし、妻は僕にそれほど関心がないので、その点はありがたかった」

母親を巻き込んでの関係に…

 定期的に会えるとも限らない。次の逢瀬があるとも確約できない。そんな状況だから不倫は燃えるのかもしれない。

「あるとき彩菜から夜中に連絡があったんです。『車で30分くらいのところに住んでいるひとり暮らしの母の具合が悪いらしい。どうしたらいいかわからない』と。あわてて車を出しました。出がけに妻が『どうしたの』というから、部下に緊急のことが起こったみたいと嘘をつきました。その日、彩菜の夫は出張中だった。彩菜を乗せて、実家へと向かい、救急車を待っているよりはと、母親をかかりつけの病院へと運びました」

 結局、奏汰さんは朝まで彩菜さんに寄り添った。母親は体調が落ち着いたものの、そのまま入院することになり、彩菜さんを自宅に送り届けてから帰宅、一睡もせず出社した。その後も何度か、奏汰さんは彩菜さんに乞われて母親を見舞っている。

「彩菜の母親は、なぜか僕を慕ってくれまして。夫がまったく母親にかまわない人で、だから同居も拒否されていると彩菜は寂しそうでした。彩菜のおかあさんが退院するときも車を出し、3人で食事をしてから送っていきました。全部、なりゆきでしたけど、困っている人を見捨てるわけにはいかなかった」

 その状態が続いて、彼は深みにはまっていった。彩菜さんの娘に会うことだけは避けたが、頼まれるままに彼女の妹がシングルのまま出産ということになったときも病院に連れていき、なぜか産まれたばかりの赤ちゃんを抱いたりしている。

「いいように使われていたのかもしれない。でも彩菜の妹は妊娠がわかったとたん、つきあっていた男にフラれたそうです。30代後半で、もう産むのは最後のチャンスだからと思ってひとりで産み育てることを決断した。そういうことなら応援したいと思っただけ。でも確かに、知らず知らずのうちに彩菜一家に深入りしすぎてはいましたね」

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