「中国チーム負けないで!」日本で出番なし「福原愛」は中国SNSに連日投稿 石川佳純を「可愛い人」とコメント

スポーツ

  • ブックマーク

中国チームは頑張って

 開幕式の直後には「中国チームはプレッシャーに負けないで欲しい。頑張って」と発言。7月27日の卓球競技の開催初日には、北朝鮮チームに敗れた早田ひなと張本智和の混合ダブルスについて「サーブとレシーブの位置が高く、相手にチャンスを与えてしまった」などと戦評を行った上で、「まだシングルスと団体戦も残っている。メンタルを整えて頑張って」と声をかけた。

 また、8月3日に行われた女子シングルス決勝は、世界ランキング1位の孫穎莎と4位の陳夢の中国人対決となり、陳夢が制した。試合後、福原はすぐに新たな動画を投稿した。

「素晴らしい試合を見せてくれました。決勝戦を戦った2人の選手、ありがとう。どのプレーも最高の出来栄えで質が高く、見ていて興奮しました。優勝おめでとう。どの選手もお疲れ様でした。莎莎(シャーシャー、孫穎莎の愛称)はこのあと団体戦もあるので、頑張ってください! 注目しています」

 中国人選手を力強く讃えたあと、付け足すようにして日本人選手の活躍にも触れた。

「それから、かつてのチームメイトである早田ひなさんも銅メダルおめでとう。ケガの影響が大きかったようですが、最後は勝利できて私も嬉しいです。すごいプレーでした。感動して涙が出ました」

 こうして見ると、福原は国としては中国チームを応援して中国ファンの心情に寄り添いつつ、日本人選手は個別に応援するという形で一定のバランスを取っているようだ。

聞き心地の良い中国のネット空間

 こうした投稿について、中国のSNS上ではおおむね好意的なコメントが寄せられている。日本では「顔が変わった?」など整形疑惑を指摘されることも多いが、微博ではそういったことは特にない。不倫騒動や連れ去りについても、元夫・江宏傑氏が悪いという意見が圧倒的だ。

「愛ちゃんは逆成長しているみたいだ。どんどん若返っているけど、何を食べたらこうなるのだろう。説明して欲しい」

「愛ちゃん頑張って。クズ男に出会ってしまったのは仕方がない。つまずいたらまた起き上がれば良いんだ。新しいスタートを切ればいい」

「五輪の舞台にいた頃の福原愛がちょっと懐かしい」

 いかにも聞き心地の良いコメントのオンパレードだ。前回大会とは打って変わって、福原愛のパリ五輪は、中国がメインの活動となっている。

西谷格(にしたに・ただす)
1981年、神奈川県生まれ。早稲田大学社会科学部卒。地方新聞「新潟日報」の記者を経て、フリーランスとして活動。2009~15年まで上海に滞在。著書に『香港少年燃ゆ』(小学館)、『ルポ 中国「潜入バイト」日記』(小学館新書)など。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。