「田舎の地主が億万長者に」「“タダでもいい”と思っていた土地が1坪100万円」 半導体工場用地バブルに沸く熊本県で何が起きているのか
痛々しい光景
他の農家も、「倉庫を建てたいので農地を売ってほしい」などとたびたび業者が訪ねてくると言った。後継者がいない農家はたいてい売るそうで、実際に信孝さんの案内で成田空港周辺を走ってみると、売却後に造成された土地や、雑草だらけになった農地が、あちこちに点在して虫食い状態になっていた。なんとも痛々しい光景である。
昨年だけで東京23区の6割に相当する面積の農地が日本から消えた。これが今年も、そして来年も続く。それにしても、国家の生命線である食料の生産手段である農地を、農家という農家がなぜ手放すのだろうか。
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