「田舎の地主が億万長者に」「“タダでもいい”と思っていた土地が1坪100万円」 半導体工場用地バブルに沸く熊本県で何が起きているのか

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 食料政策が国の根幹であることは言うまでもないが、わが国では農業人口の減少に歯止めがかからず、農地も年々消失。その“現場”、例えば半導体世界最大手の工場進出に沸く熊本県では何が起こっているのか。ノンフィクション作家・奥野修司氏がレポートする。

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 熊本空港から北に向かって10分も車を走らせると、水田が広がる先にこんもりと盛り上がった台地が見えてくる。その上に白と黒のコントラストも鮮やかな巨大な建物が森の向こうに立っていた。...

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