「ブラックペアン2」二宮和也の「フランス語」をネイティブはどう見たか…小池栄子の「英語」との違いとは

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「ジュノ」の由来

 原作では、佐伯教授の命令で天城に封筒を渡すことになった世良は、カジノに興じる天城を発見し封筒を渡すのと同時に、学会をドタキャンした天城に「礼儀知らずでしょう」と苦言を呈する。これに天城は「初対面の相手に正論を言えるなんて。これから君をジュノと呼ぼうか」と返す。これが「ジュノ」の由来となる場面だ。他にも、天城は日本人と会話する際、冒頭に「トレビアン(素晴らしい)」「ボンジュール(おはよう。こんにちは)」「ビアンシュール(もちろん)」などのフランス語を付けることが多い。ドラマの中で二宮の台詞がフランス語交じりになっているのも原作の影響を受けているからだ。

 それでは、二宮のフランス語はどれほどのレベルなのか。7月7日放送の第1話で、二宮が競馬場のシーンで話したフランス語についてネイティブに聞いてみると、「上手に発音されているのでほとんど聞き取れます。1つ言えば、『Bien sur』(もちろんです)は最後に“r”があるので、伸ばしたあとに小さくハッと付け加えるような発音になりますが、ここが欠けているように聞こえました」という回答だった。

「二宮の場合、冒頭にフランス語の単語が1つ、2つ付け加えられているだけですのでそれほど難しくはないと思います。それに比べ『新宿野戦病院』での小池の英語は、岡山弁とのチャンポンとはいえ、きちんとした構文になっているので台詞を覚えるのは大変なはず。小池の発音に難色を示す視聴者も多いようですが、二宮の台詞に違和感を覚える視聴者はほとんどいません。フランス語が天城のキャラクターに優雅な印象を与えているからでしょう」(前出の放送ライター)

 第1回では、20年前の韓国ドラマ「冬のソナタ」で一躍有名になったチェ・ジウ演じる医師兼実業家に韓国語で「タンシンチュゴヨ(あなた、死にますよ)」と天城(二宮)が語りかけるシーンもあった。もちろん原作にこんなシーンは登場しない。振り幅の広さがこのドラマの人気に繋がっているのかもしれない。

デイリー新潮編集部

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