吉田羊が“無名時代”から参加 三谷幸喜率いる人気劇団が「30年ぶり」復活

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 昭和末期から平成にかけて、爆発的な人気を誇った劇団があった。「ショウ・マスト・ゴー・オン~幕をおろすな」「12人の優しい日本人」「ラヂオの時間」などの作品で知られ、脚本家兼演出家の三谷幸喜(63)が率いた「東京サンシャインボーイズ」である。

30年の“充電期間”

「来年2月から5月まで、東京・渋谷のパルコ劇場を皮切りに、全国で復活公演を行います。前回の公演は平成6年の『罠』ですから、実に30年の“充電期間”を経たことになります」

 と言うのは演劇担当記者。

「最後の公演で配布された公演チラシやパンフレットに“30年の充電を経て、2024年に老境サンシャインボーイズ公演『リア玉(仮題)』を上演する”との告知があった。当時は“三谷らしいシャレ”との受け止め方が大半だったのですが」

 平成21年には、劇団のホームグラウンドだった新宿シアタートップスが閉館。その閉館関連イベントに、かつてのメンバーが集まった。

「この時は12日間の限定で舞台『returns』を上演しました。千秋楽には女優の戸田恵子の声で“これより15年間の休憩に入ります”と場内アナウンスが流れた。そんなこともあって、演劇ファンの間では復活公演を待望する声が根強く残っていました」

旧メンバーが勢ぞろい

 7月11日に行われた会見には三谷をはじめ、相島一之(62)、阿南健治(62)、小原雅人(58)、梶原善(58)、甲本雅裕(59)、小林隆(64)、近藤芳正(62)、谷川清美(56)、西田薫(58)、西村まさ彦(63)、野仲イサオ(65)、宮地雅子(58)といった旧メンバーが勢ぞろい。

「若手俳優が中心の劇団が活動を休止すれば、メンバーは散り散りになり、演劇から足を洗う人が出てくるものです。三谷は“これだけのメンバーが30年たってもちゃんと役者で頑張っているって、すごいことだな”と感慨深げに話していました。当時のメンバーで不在なのは、平成14年に40歳で亡くなった伊藤俊人ですが、今回の舞台では何らかの形で登場するそうです」

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