【パリ五輪】加納虹輝が個人初「金メダル」に輝いたフェンシング 実ははるか昔にも“無類の強さ”を誇った日本人がいた(小林信也)

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 パリ五輪フェンシングで日本は男子フルーレ団体と女子サーブル江村美咲が金メダルを期待されていた。いつから日本は強くなったのか? 2008年北京五輪で銀メダルを取った太田雄貴よりはるか前、1930年代に無類の強さを誇った日本人がいた。評伝『タイガー・モリと呼ばれた男』にも描かれた森寅雄だ。

 寅雄はロサンゼルスに渡った半年後、38年南加州選手権に優勝。全米選手権では決勝で敗れたが、

「寅雄が勝っていた。人種差別的判定で負けたといわれています」と評伝の著者・早瀬利之が教えてくれた。...

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