なぜ蓮舫氏は「惨敗」に学ばないのか…過去の成功体験にすがる「立憲民主党」が縁を切るべき“頼りがいのある味方”

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奇妙な主張

 今秋か、はたまた来年か――。未だはっきりとしないものの、いずれにせよそう遠くない未来に行われる衆院選。その行く末を占う一つの試金石が、7月7日投開票の東京都知事選だった。自民党の支持率が下がる中で、立憲民主党とその支持者、野党共闘を呼び掛ける人々の期待を一身に集め、立候補したのが蓮舫氏だ。立民からすれば、ここで蓮舫氏を都知事に押し上げ、さらに今年9月に行われる立憲民主党の代表選で期待できそうな代表を選び、蓮舫都政と連携して政権交代を狙う、という作戦だったのだろう。が、彼らの目論見は脆くも崩れ去った。

 事前の大方の予想は、「蓮舫氏は小池百合子氏(291万8015票)に次ぐ2位には食い込むだろう」というものだった。しかしその予想は選挙戦が進むにつれ雲行きが怪しくなり、結局蓋を開けてみると、前安芸高田市長の石丸伸二氏(165万8363票)の後塵を拝する3位で128万3262票だった。惨敗ともいえそうだが、7月30日配信のデイリー新潮の以下記事が参考になる。元共産党幹部の筆坂英世氏が、「蓮舫氏は女性差別を受けた」と主張する「赤旗」をはじめとした各種左派メディアの論調に疑問を抱くもの。

蓮舫批判は女性差別…「赤旗」の奇妙な主張に、元共産党幹部は「自分たちがはしゃぎ過ぎたせいで負けたことが分かっていない」

アベはやめろ!

 筆坂氏は特に、自らの古巣・共産党とその機関紙赤旗を手厳しく批判。同紙の一面で連日蓮舫氏を取り上げていたことを「はしゃいでいた」とまで表現していたのだ。

 こうした氏の見解に、私も同意する。さらに、はしゃいでいたのは、何も共産党だけではなかったのではとも思うのだ。というのも、民主党が2012年に下野して以降、彼らの政治活動は、日本共産党と社民党の議員、そして彼らの支持者とともに“はしゃいでいる”だけにしか見えなかったからだ。無論、その結果、立民は衆参問わず、選挙で負け続けた。

 特に印象深いのが2014年だ。当時はSASPLの名称で後にSEALDsとなった学生団体が頭角を現し、安保法制や特定秘密保護法に反対するデモを国会前で行っていた。

 これらのデモでは、メンバーによるラップでの抗議に加え、「戦争反対!」などのシュプレヒコールには太鼓を叩くなどして盛り上げを図った。ここに左派活動家が集結。彼らはツイッター(現X)でハッシュタグを作り「国会前を埋め尽くそう!」と呼びかけ、主催者発表人数を公表したり、朝日新聞や毎日新聞が撮影した群衆大集結写真を根拠に「コレが民意だ! アベはやめろ! 自民党をおろせ!」などと意気軒高となったのである。

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