「佐渡金山」が“朝鮮人労働者に配慮した展示”をするワケ 世界遺産登録のウラで「韓国」に譲歩しなければならない事情があった

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軍艦島との違い

 そこで、世界遺産に関係する省庁のまとめ役となった内閣官房の「世界遺産登録等に向けたタスクフォース」の担当者に聞いてみると、

「さまざまな評価はあると思いますが、わが国の立場を踏まえての展示表記だということです」

 佐渡市の関係者が次のように明かす。

「佐渡金山の場合、戦後、故国に戻らず地元に残った朝鮮人労働者もいました。軍艦島と違うのは、彼らの子孫が佐渡にいて有力者にもなっていること。今回は彼らの存在にも配慮したのでしょう」

 佐渡金山の後に続かんとする世界文化遺産候補の中にも朝鮮人労働者が働いていた場所がある。同様の展示が、これからも続くのだろうか。

週刊新潮 2024年8月8日号掲載

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