なぜ「西武」はここまで落ちぶれた? 松井監督でも渡辺GMでもなかった「諸悪の根源」とは

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 プロ野球が後半戦に突入した。7月31日現在、パ・リーグはソフトバンクが59勝を挙げ、2位に10ゲーム差をつけて首位を独走。“勝って当然”状態だが、逆に“負けて当然”になってしまっているのが最下位の西武である。

 既に62敗。年間100敗の大台も現実味が出てきた。勝率3割1分1厘は、目下首位打者のソフトバンク近藤の打率をも下回っている。

松井監督のせいにしたのは間違いだった

「5月26日に松井稼頭央監督が休養し、かつて日本一監督に輝いた渡辺久信GMが監督代行として指揮を執っているんですが……」

 と語るスポーツ紙記者によると、

「休養時点の勝率は3割3分あったから、むしろ悪化している。松井監督のせいにしたのは間違いでした」

 監督のせいでなければ、その上にいる立場、つまり戦えるだけのコマを集められなかった渡辺GMのせいだろうか。だが、

「渡辺GMも責められません。軍資金があまりに少ないんですから。今のままでは誰が監督でも誰がGMでも窮状は変わりませんよ」

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