「轟悠」と面談、「真琴つばさ」からポスターのオファー…「宝塚トップスター」との夢のような“縁”を横尾忠則が語る

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 26年前の1998年に宝塚歌劇を観ました。現在のようにテレビや雑誌などで日常的に宝塚が頻繁に紹介される時代ではまだなかったように思います。そんな頃に、ひょんなことで宝塚大劇場へ行ったのです。そして言葉にならない衝撃を受けました。言葉にならないのだから、その時の興奮、感動を伝えることができませんが、劇場を出た時、目の前の現実の風景がなんとも白々しく、薄っぺらに見えたのです。舞台に釘づけされていたその時間こそが現実で、今、目の前に映っているいわゆる現実が、まるでウソのように、死んだ風景のように呼吸をしていないのです。...

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