ドジャース ナ西地区首位でもロバーツ監督の立場は微妙…編成責任者と不協和音も

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ロバーツ監督の真の評価はシーズン終盤に

 ドジャースのフラッグディール・トレードが進まない理由として、ロバーツ監督と編成責任者のフリードマン氏の関係性も挙げられている。というのも、両者は好む選手のタイプが異なる。とくにフラッグディール・トレードのようにピンポイントで弱点を補う場合に意見が対立することがあるそうだ。

 投手でたとえるなら、圧倒的なウィニングショットを持っているなど強い個性を持ったタイプを好むのがフリードマン氏で、ロバーツ監督は怪我の少ない選手を希望している。こうした意見の食い違いは今回が初めてではなく、両者の不和説も何度か報じられてきた。

「これだけ負傷者が続出してもチームの状態を大きく崩していないので、ロバーツ監督の手腕を評価する声もあります。一方で、故障した選手の影響で、複数のポジションを動かしてしまいました。たとえば、ムーキー・ベッツ(31)の離脱により、2番DHでスタートした大谷の打順を1番に変更しました。大谷は1番を任されてから盗塁も増えていますが、ベッツ帰還後、大谷を2番に戻すのか。また、カーショウと山本が戻ってきても、いきなりトップギアのピッチングはさせないでしょう。そうなると後半戦で2人をあてにしていいのかどうか…ロバーツ監督の真の評価は、今シーズン終了後に下されるでしょう」(前出・同)

 ドジャースの投手不足の状況を知ってか、メキシカンリーグで無双状態のトレバー・バウアー(33)が「メジャー最低年俸で投げます」というメッセージを送ってきた。

 スポンサーやファンの反応はともかく、ドジャース選手たちとバウアーは今も良好な関係にあるという。ロバーツ監督は、契約最終年の来季、大谷の二刀流復帰を順調に進め、同時に投手陣の調整を図るために「バウアーの帰還」を決断するのだろうか?

デイリー新潮編集部

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