【五輪サッカー】日本代表ベスト8進出! イスラエル戦で驚かされた「大岩剛監督」の大胆な選手起用 誰もが待ちわびた「エースストライカー」のゴールで3連勝
パリ五輪のサッカー男子で、日本と対戦前のイスラエルは1敗1分けだった。グループリーグ突破のためには日本に勝ち、なおかつパラグアイ対マリ戦の結果次第ということから、イスラエルが立ち上がりから攻勢に出てくることは十分に予想できた。【六川亨/サッカージャーナリスト】
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【写真14枚】ゴールを決めた細谷に佐藤が熱烈ハグ! 選手の息遣いが伝わる「イスラエル戦」現地ショット
素早いパス交換から日本ゴールに迫り、前半7分にはFWリエル・アバダが右サイドを抜け出しGKと1対1から決定的なシュートを放つ。しかし、そこに立ちはだかったのがGK小久保玲央ブライアンだった。
左足を伸ばしてシュートをブロックすると、前半10分にも好セーブでイスラエルの攻撃をストップ。日本は本来CBの西尾隆矢を右SBに起用し、バックアップメンバーだった鈴木海音とSB内野貴史、FW山田楓喜をスタメンに起用するなどマリ戦からスタメンを6人入れ替えた。しかし立ち上がりでの失点を防いだことで次第に落ち着きを取り戻した。
もちろんイスラエルが前半20分過ぎより攻勢を弱めたせいもあるが、ボールポゼッションはほぼ互角。日本は、イスラエルのSBが攻撃参加すればFWの両翼も守備に戻るなど高い守備意識で決定的なシーンを作らせない。そして左サイドの内野とFW佐藤恵允のコンビからイスラエルの牙城を崩しにかかった。
驚かされたのは大岩剛監督の選手起用である。後半開始と同時にMF山本理仁に代えて植中朝日を投入。荒木遼太郎をボランチにコンバートした。さらに後半15分、山田に代えて三戸舜介を起用。植中をトップ下、佐藤を右サイドFWに回し、三戸を左サイドFWに配した。
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