【特捜部が強制捜査】秘書給与詐取疑惑の“赤ベンツ不倫”広瀬めぐみ参院議員、疑惑の秘書が語っていた「もし、捜査が入ったとしても……」
東京地検特捜部の捜査で永田町に激震が走った。自民党の広瀬めぐみ参院議員が国から公設秘書の給与を騙し取った詐欺容疑で議員事務所などへの捜索が行われた。「週刊新潮」は今年3月にこの疑惑をいち早く報じ、今後は広瀬氏への事情聴取も行われる予定だが、当の公設秘書は週刊新潮の取材に何を答えていたか。
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【決定的証拠写真】ホテルに入っていく広瀬氏と男性 恋人のように手をつなぐ場面も
茂木幹事長が熱心に勧誘
「寝耳に水の捜査でしたね」
と語るのは、広瀬氏が所属していた麻生派の関係者。
「週刊新潮に書かれたけども、まさか特捜部の捜査が入るとは思わなかった。完全にノーマークだったので、本当に驚きました。赤ベンツ不倫といい、今回の公設秘書給与の詐取といい、麻生派にとっては迷惑でしかありません」
岩手選挙区選出の広瀬氏は同じく岩手県を地盤とする麻生派・鈴木俊一財務相との関係が注目されるが、
「いや、確かに岩手選出なので、鈴木さんの顔を立てて麻生派に入会しましたが、鈴木さんと特別に親しいわけではありません。むしろ、広瀬さんの選挙を熱心に支援していたのは茂木敏充幹事長ですよ。茂木さんが派閥の領袖を務める平成研に加入させようとして、何度も岩手県入りしていたんです」(同)
実は今回の特捜部による捜査の端緒を作ったのは今年3月に掲載された「週刊新潮」の記事だった。一昨年7月の参院選で初当選後、不動産業を営むA氏を公設第一秘書に雇った。ほどなく、公設第二秘書にA氏の妻を据えたのだが、これが問題だった。本誌はA氏の妻が「勤務実態のない幽霊秘書」だという情報を掴み、さらに、その公設第二の給与を「先生に渡した」という証拠音声とLINEを入手した。
そのLINEで広瀬氏は、
「違法なことだから、もうやらない」
と、秘書給与を詐取していたことや、その違法性について認識していたことを伺わせる発言をしているのだ。
“辻元ケース”と同じ末路
先の麻生派関係者が続ける。
「一連の週刊新潮の不倫騒動と公金詐取疑惑の記事以降、広瀬さんは一度は麻生派の例会に出たものの、その後はほぼ来なくなりました。やはり本人としても後ろめたいものがあったのでしょう。しかも、自民党総裁選の出馬が取りざたされている無派閥議員の勉強会に出席したという情報が駆け巡り、麻生派内でも呆れられていたんです」
今後、事件はどう推移していくのか。
「広瀬氏への聴取が行われ、“辻元ケース”と同じ末路を辿る可能性もあります」
とは社会部デスク。
「辻元ケースとは、2002年に発覚した辻元清美参院議員による秘書給与流用事件のことです。辻元氏とその元秘書らは名義貸しを行って、秘書給与を詐取したとして、警視庁に詐欺容疑で逮捕され、その後有罪判決が確定しています」
実は本誌が取材を行った際、今回の捜査の当事者となっている公設第一秘書A氏が弁明していた。その一部を以下に紹介する。
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