「毒親と批判されようが構わない。息子を洗脳から目覚めさせるのは親の務めです」楽天・辰己涼介の父親が「毒親騒動のその後」を語った

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誤解を解くため「帳簿」を持って仙台まで行った

 そして週刊現代に告発してからの変化をこう語った。

「記事が出たばかりの頃は、どちらかというとこっちの方の分が悪かった。けれどあれからセリーナの横暴ぶりが世に伝わるにつれ、理解者が増えてきた気がします。あの女は常識が通じないんです。『ロッテ応援席騒動』(詳細は前編を参照)にしたって、あれだけの騒ぎを起こしたならば普通の人間は謝るでしょう。けど、火に油を注ぐようなことばかり言い続ける。挑発したい衝動が抑えらない性格なのです」

「洗脳」という言葉で強く非難したことについても「事実ですから」と言い切る。

「セリーナは、私たちが会社を作って息子のために管理していたお金を私らが使い込んでいると本人に吹き込み続けた。それをすっかり息子は信じてしまい、親子関係が断絶させられたわけですから」

 ただし、セリーナ氏に対してもう何も言うつもりはないと語る。

「言うだけ無駄だから。ただ私は自分の息子の誤解を解いて、あの女の洗脳から救ってやりたいのです」

 その後も辰己には連絡をしようとしても「弁護士を通してくれ」と言われ続けるという。4月22日にもう一度直接話し合いたいと、妻を伴い兵庫から仙台まで会いに行ったと振り返る。

「金の誤解を解くため帳簿を持っていきました。確かに私たちはその会社から自分たちの給料を取っていましたが、それは節税対策であり、将来、あの子が野球を辞めた後のために必要なお金として代わりに貯めていただけなのです。何度も説明してきたのですが、もう一度ちゃんと本人と話をしようと」

セリーナ氏の知人YouTuberにまで”凸”していた

 ただし自宅には向かわなかった。以前にも同様に話し合いを求め、自宅のインターフォンを押したことがあるがセリーナ氏に警察を呼ばれてしまった経験があったからだ。

 仙台駅で遠征から帰ってくるところを待ち伏せ。一度は見逃してしまったが、一回家に帰ってマッサージを受けにセリーナ氏と一緒に駅付近を歩いてところを偶然母親が見つけ、接触できたという。だが、

「必死に説明しましたがまったく聞く耳を持ってくれなかった。帳簿だけ渡してあきらめて帰りました」

 その数日前にはセリーナ氏の知人である人気野球YouTuberのM氏がいる店に”凸”までしていた。

 その時起きたいざこざを、父は本名である「辰己浩三」のXアカウントで包み隠さず世間に公表している。それは穏やかではない行動だった。

 父はM氏と話したいとメールやXなどを通して再三連絡を取ってみても無反応だったため、銀座にあるM氏の店をアポなし訪問。警察を呼ばれる騒ぎに発展したのだ。

〈17:30頃開店との事で、16:30頃からビルの向かい側で待っていました。17:00過ぎにM氏は私の前を通り過ぎ、私に気づいたらしく足速に店に入りすぐに施錠してしまいました。ノックをしても返事がなく、開店まで表で待っていたところ、警察官に職務質問されたのです〉(浩三氏のXより)

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