【五輪ゴルフ】馴染みが薄いコース、国旗を背負って戦う重み…シェフラー、シャウフェレ、松山ら豪華メンツでも「メダル予想困難」のおもしろさ
五輪ならではの緊張感やプレッシャー
そして日本からは、五輪2度目の出場となる松山英樹と初出場の中島啓太に期待が寄せられている。
五輪のゴルフは、PGAツアーやDPワールドツアーの大会、あるいはマスターズや全米オープンといったメジャー4大会などとは、競技形式は同じでも、戦う意義や雰囲気は大きく異なっており、個人戦であっても、国旗を背負って戦う重みは選手たちの肩にずっしりとのしかかってくる。
そんな五輪ならではの緊張感やプレッシャーが、彼らのゴルフにどんな影響を及ぼし、どんな展開になるのかは、蓋を開けてみるまで、まったくわからない。
東京五輪の際も、銀メダルに輝いたサバティーニと銅メダルを獲ったパンは、どちらも世界ランキングが3桁という低い位置から出場し、開幕前はメダル候補にまったく挙がっていなかったにもかかわらず、実際は見事なゴルフを披露して表彰台に立った。
フランスのゴルフコースが世界的なビッグ大会の舞台になった例は決して多くはなく、2018年ライダーカップが開催されたル・ゴルフ・ナショナルは、同大会に出場したライダーカッパー以外の選手には、あまり馴染みがない。
その意味では、多くの事柄は大半の選手にとって「初めてのこと」「新しいこと」「不慣れなこと」となり、誰もがほぼ同じスタートラインに立って、手探りで戦い始めるような状況にある。
何が起こり、誰がメダルを獲るのかはまったくわからず、だからこそ、パリ五輪のゴルフ競技に大いなる興味をそそられる。