「赤ベンツ不倫」広瀬めぐみ議員は辻元清美議員の“二の舞”に? 特捜部が「秘書給与詐取事件」に厳しい視線を向けるワケ

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 自民党の広瀬めぐみ参院議員(58)に司直の手が伸びた。秘書給与の詐取疑惑で、7月30日、東京地検特捜部が参院議員会館や自宅などへの家宅捜索に踏み切ったのだ。今度は「不徳の致すところ」と単に謝罪しただけでは済みそうにない。

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週刊新潮」が報じた「赤ベンツ不倫」に端を発した広瀬めぐみ議員が抱える“問題”を振り返ってみよう。

 臨時国会会期中の昨年10月、広瀬議員は夫と2人の子どもを持つ身でありながら、不倫相手のカナダ人サックスプレイヤーと東京・神宮前のレストランで食事を済ませると、自らが運転する真っ赤なベンツでいそいそと歌舞伎町のホテルへ。翌朝には、そこから国会に直行した。

 これについて広瀬議員は「私の不徳の致すところにより、多くの方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまった」と謝罪のうえ、自民党岩手県連副会長は辞任したが、参院議員の辞職には至らなかった。

「幽霊秘書ではない」は真っ赤なうそ

 より深刻なのはもう一つ、「政治とカネ」の問題も抱えていたのである。それこそが、東京地検特捜部が切り込もうとしている“本丸”。週刊新潮が「赤ベンツ不倫」とともに取り上げた「幽霊秘書疑惑」である。

 広瀬議員が参院選に挑み、岩手選挙区で初当選を果たした直後、地元・遠野市で不動産業を営むA氏が、税金で給与が賄われる公設第二秘書に登用された。続けて、その年の11月、公設第一秘書に転ずると、枠の空いた公設第二秘書に収まったのがA氏の妻だった。週刊新潮が、その妻は「勤務実態のない幽霊秘書ではないか」との情報をもとに疑惑を追及したのは今年3月のこと。

 不倫については素直に認めた広瀬議員だったが、この疑惑については完全否定に回り、次のように答えていた。

「(A氏の妻は)遠野市にいる平日の間は、A氏が外回りで獲得するなどした支援者の方々のリスト作成・更新や、A氏が私の代理で出席する行事の祝文の作成などリモートワークでバックオフィスとして働いてくれました」

 しかし、週刊新潮はその弁解を覆す音声データを入手。それは、公設第一秘書のA氏に政策秘書を務めていたB氏がかけた電話の通話記録だった。「先生には12月分は渡しています」と、公金が原資の秘書給与を広瀬議員に渡したと証言している。

 それだけではない。広瀬議員とB氏とのやり取りが記されたLINEのスクリーンショットも存在する(これらについては関連記事〈【特捜部が強制捜査】赤ベンツ不倫「広瀬めぐみ」議員、「週刊新潮」が入手していた”公金詐取“の証拠音声〉に詳しい)。

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