人望ゼロの石破氏に能力不足の小泉氏…結局「自民党総裁」のイスは誰の手に? 党内でささやかれる意外な「有力候補」とは

国内 政治

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「しばらく岸田で」の可能性

 そんな現状を見越し、同党中間派議員が耳打ちする。

「党内が“しばらく岸田さんでいいんじゃないか”と収まる可能性もある。先の都議補選での惨敗で分かる通り、自民党への逆風はまるでやんでいない。もはや党の顔を替えるくらいじゃダメで、“年内の解散は自殺行為に等しい”なんて声もあるほどだよ」

 別の中間派議員も同様だ。

「バイデン大統領の米大統領選からの撤退表明で、11月にはトランプ前大統領が返り咲きしそうです。また、年末の税制改正では防衛増税に関する議論が不可避なのに、当の自衛隊は手当の不正受給やパワハラなどの不祥事で持ち切り。誰が総理・総裁になっても日米関係や税制のかじ取りは難航必至なので、来春まで岸田総理に続投していただき、来年度予算の成立と引き換えに退陣を願う。新総裁の下、衆参ダブル選挙に持ち込めばいい」

意外な有力候補

 が、菅氏に近い議員は岸田総理の再選に否定的だ。

「菅さんは、自分を総理の座から引きずり下ろした岸田を絶対に許さない。岸田が出てきたら、絶対に対抗馬を立てますよ」

 ただし――と続けて、

「自民党が窮地にある中、麻生さんと菅さんが権力闘争をしている場合かという気もする。最終的には二人が話し合い、双方納得の候補を探る時期が来るかも」

 例えば、どなたが?

「最も可能性が高いのは河野太郎デジタル相。菅さんとは同じ神奈川県選出の同期で仲が良いし、麻生派所属なので麻生さんにも目をかけられている。エキセントリックな性格で霞が関や財界から嫌がられていますが、トランプ大統領を相手にするなら“同じ変人が適役”との声もありますよ」

週刊新潮 2024年8月1日号掲載

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