同級生が証言する「パワハラ兵庫県知事」の意外な素顔 いかにして「特異な人格」が形成されたのか

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特異な人格

「厚顔無恥」「夜郎自大」「傲岸不遜」など、いくつかの四字熟語が当てはまりそうなのだが、その特異な人格はいかに形成されたのか。

 神戸市須磨区の生まれ。実家はケミカルシューズ製造業だった。地元・神戸市立若宮小学校を卒業し、愛媛県松山市の私立愛光学園中学に入学したのだが、自身のHPで〈実は、私立中学入試で第一志望であった六甲中学校(神戸市灘区)を受験したのですが……〉と明かしている。

中高6年間の寮生活

 親元を離れて、中高6年間は愛光学園の寮で過ごしたという。同級生の一人が当時を振り返る。

「さいちゃん(齋藤氏)とは寮で一緒にご飯を食べたし、お風呂にも入った仲ですけど、いい奴としか言いようがないですよ。頭も良かったし、スポーツも全般的にできました」

 別の同級生も、

「自分は寮生活でも部活のソフトボール部でも一緒に過ごした間柄ですが、彼のパワハラ的な言動なんて見たことも聞いたこともありません。体育祭なんかでも、中心になって活躍していたイメージ。そういう時にクラスをまとめる役割を果たしていましたから、やはりリーダー的な資質があったのでしょう」

 などと褒めそやす。続けて明かすには、

「彼も入っている、愛光学園同級生のグループLINEがあります。今回のことで、そこに応援のメッセージを送ったんですよ。そしたら、彼からみんなに対して“感謝しています”という趣旨の返事が来て。大変な状況なのに律儀な奴だなって思いました」

 意外にも、中高の同級生らから聞こえるのは、好意的な証言ばかりなのだ。

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