「堀米雄斗」2連覇の「スケボー」が勝っても負けても“悲壮感なし”で清々しい理由

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「メダル至上主義」とは異なる価値観

「堀米選手は高校卒業後に単身渡米し、スケーターとしてステップアップしていきました。その後、数々の大会で実績を残し、世界最高峰のツアーであるストリートリーグにも参戦。日本人として初優勝を果たすなど世界的な評価を得ています。そして、そうしたツアー中は、五輪に出場するような各国のトップスケーターと行動を共にするわけです」

 他の競技では、他国の選手と顔を合わせるのは年1回の世界大会や、4年に1度の五輪くらいのものだろう。しかも、

「日本の選手が海外のライバル選手と親交を深めるケースは珍しいのではないでしょうか。その点、スケボーの場合は横のつながりが非常に強く、間近にいるライバルたちと常に切磋琢磨し合っている。それこそ、海外で活動する場合は、現地のスケーターとルームシェアすることも一般的だとか。堀米選手の優勝で注目を集める一方、スケートボードという競技が、日本のスポーツ界が陥りがちな“メダル至上主義”とは異なる、新たな価値観を提示したように感じます」

デイリー新潮編集部

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