「バフェット」効果で株価急騰…「部長クラスで年収4000万円」「自社株で億り人」という商社マンのリアル

ビジネス

  • ブックマーク

入社13~14年目で年収2000万円

 世界的な投資家であるウォーレン・バフェット氏が日本の五大商社の株を取得したと判明してから約4年が経過した。

 この間、商社の株価は伸び続け、最近もバフェット氏は“日本の商社の成長性を評価”と明らかにしている。

 商社の好調ぶりは賃金にも表れている。

 大企業(従業員1000人以上)平均年収ランキングを見ると、2011年時点でも、三菱商事を筆頭に五大商社はトップ10にランクインしていた。しかし、23年になると1位こそ精密機器製造販売のキーエンスに譲ったものの、以下2~6位を五大商社が独占。三菱商事が平均年収を1300万円台から1900万円台にアップさせるなど、軒並み平均年収を500万円前後、上昇させた。

 商社は日経平均株価への寄与も大きく、現在の株高を牽引する。

 そんな大手総合商社の社員たちのリアルな生活と本音はいかなるものなのか。

 大手総合商社勤務の男性(30代・係長級)が言う。

「年収は約2000万円です。ボーナスの割合が大きくて年収の半分、1000万円ほどを占めます。私の年収は平均くらいですが、社長賞を取るような同期だと年収で2300万円は貰っているはずです」

 さすが、現代の勝ち組である商社マンと言えよう。また、その昇給の仕組みについてはこう解説する。

「入社当時の大卒初任給は約20万円でした。残業代は付いたものの、1年目はボーナスもなく、年収は300万円程度。2年目で700万円になり、そこから管理職になるまで、入社から10年ほどは毎年約100万円ずつ年収が上がりました」

 こちらの大手商社では、一般的に入社13~14年目で年収2000万円の大台に到達するのだが、

「そこから8~10年間は停滞します。次の昇給は、課長などの役職に就くタイミング。だいたい20年目で課長になるケースが多く、課長で年収2500万円。30年目あたりで部長に就けば、年収3000万円というイメージです」

次ページ:「退職金は1億円を優に超えます」

前へ 1 2 3 次へ

[1/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。