蓮舫批判は女性差別…「赤旗」の奇妙な主張に、元共産党幹部は「自分たちがはしゃぎ過ぎたせいで負けたことが分かっていない」
男性社会に逆らった蓮舫氏!?
記事の詳しい紹介は割愛させていただくが、弁護士JPニュースは蓮舫氏に批判が殺到している理由として「ミソジニー(女性嫌悪)」が背景にあると指摘。《男性社会に逆らう女性に対する処罰感情》を問題視した。
記事には批判が殺到。例えばXを見ると《土井たか子さんも、ものを言う女性だったけど嫌われてなかった》、《蓮舫さんが叩かれるのは発言がおかしいから》、《都合よく女性差別を利用しないで》──といった投稿が次々に表示される。
元参議院議員で共産党の政策委員長を務め、2005年に離党した筆坂秀世氏は「都知事選が終わっても蓮舫さんに批判が集中していることは事実です。しかし、その背景に女性差別があるという主張には同意できません」と話す。
「私も蓮舫さんは2位だろうと予測していました。3位は大惨敗で、これほど得票が伸びなかったのは東京都の有権者を惹きつける魅力を提示できなかったことが根本的な原因です。彼女に対する批判で最も多いのは『批判ばかりでうんざり』であり、上沼恵美子さんを筆頭に多くの女性も苦言を呈していたことを考え合わせると、蓮舫さんへの批判に女性差別の要素があるとは思えません。さらに選挙に勝利したのは同じ女性の小池百合子さんです。赤旗の指摘を敷衍すると『都知事選で小池さんは女性差別の対象にならず、蓮舫さんだけに差別が向けられた』ことになります。これに違和感を覚える有権者は多いのではないでしょうか」
思い出す「れんぽう」問題
筆坂氏は1995年から2003年まで参議院議員を務めた。2004年から2024年まで務めた蓮舫氏の“先輩”にあたる。
「2018年に国会で蓮舫さんが『れんぽう』と呼び間違えられ、話題になったことを思い出しました。何回も間違えられたので、その都度、蓮舫さんは対処していました。その際、ストレートに『れんほうです』と間違いを指摘したことがあり、それを見ながら『これをキツいと感じる有権者は多いかもしれない』と感じたことは今も鮮明に記憶しています。あの場合は『申し訳ありません、れんほうなんです』と柔らかく受け止め、『次回は正しい名前を呼んでください』と低姿勢に出たほうが、政治家としての度量を有権者に示すことができるのです。これには男も女も関係ないはずでしょう」(同・筆坂氏)
蓮舫氏に批判が殺到した理由の一つに、彼女が連合(日本労働組合総連合会)の芳野友子会長の発言を問題視したことが挙げられる。
芳野会長が蓮舫氏の敗因として7月11日、「共産党が前面に出過ぎて票が逃げたのではないか」と指摘。これに蓮舫氏がXで《現職に挑戦した私の敗因を、現職を支持した貴女が評論ですか》と食ってかかった。
しかしXのユーザーは蓮舫氏の見解を支持しなかった。《公開負け惜しみ》、《見苦しい》、《また噛みついてる》、《謙虚に聞いた方がよいと思う》──など、蓮舫氏の投稿を疑問視する声が少なくなかったのだ(註)。
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