【パリ五輪】アトランタ五輪「川口能活」を彷彿させる…新守護神「小久保玲央ブライアン」がマリ戦を勝利に導いた“ビッグセーブ”
パリ五輪のサッカー男子で、初戦のイスラエル戦は押し込みながら1-1で引分けたマリ。27日の大会2日目、第1試合でパラグアイがイスラエルに4-2で勝ったため、マリは最終戦で対戦するパラグアイ戦を前に、日本から勝点3を奪えば首位に立てるし、最終戦はドローでもベスト8に進出できる。このためマリは日本に対しなりふり構わず勝点3を狙いに来た。
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まず前半はリスクを徹底的に排し、リトリートしてのカウンター狙い。前線からプレスを掛けることはせず、素早く帰陣してはロングパスからチャンスをうかがった。CFのシェイクナ・ドゥンビアをはじめ、“個の力”で日本を凌駕する選手が数多くいるからだ。
対する日本は前半1分にFW細谷真大がMF荒木遼太郎とのワンツーからシュートを放ったものの、これは相手のブロックに阻まれる。この日の日本はFW斉藤光毅やMF山本理仁らが果敢にシュートを放ったものの、ことごとくマリのブロックに遭い、ゴール枠をとらえることができなかった。
そんな日本とは対照的に前半11分、マリが最初の決定機をつかむ。CB西尾隆矢の不必要なドリブルでの攻め上がりをカットしたFWティエモコ・ディアラが、左サイドからショートカウンターを仕掛ける。
ペナルティーエリアに入ったディアラはSB関根大輝をかわしざま、すかさずシュート。ニアサイドの狭いところを狙った一撃だったが、GK小久保玲央ブライアンが右手でブロックしてCKに逃れる。もしもこれが決まっていれば、大量失点もあったかもしれないので、GK小久保のファインセーブ第1号と言っていいだろう。
運も日本に味方
日本は前半28分に斉藤がシュートを放つもブロックされ、39分にはMF藤田譲瑠チマのスルーパスから荒木が前線に飛び出すもボールを収めきれない。すると44分、右SBアメド・ディオマンデが右サイドから意表を突いたロングシュート。しかしこれもGK小久保が指先でディフレクトして左CKに逃れる。ファインセーブ第2号と言える。
前半を0-0で折り返したため、後半のマリはカウンター狙いからポゼッションスタイルに変えて日本ゴールに襲いかかった。後半11分には右サイドにポジションを移したディアラがカウンターから抜け出てGKと1対1になりかける。これはCB高井幸大が身体でストップしたが、PKと判定されかねない冷や汗もののプレーだった。
ディアラは後半17分にもペナルティーエリア左に侵入するとGKと1対1から左足シュート。ゴール右下を狙った一撃だったが、これもGK小久保が左手で弾いてゴールを死守する。ファインセーブ第3号である。26分には右FKからドゥンビアが決定的なヘディングシュートを放ったが、これは右ポストが弾いてくれた。運も日本に傾きつつあるような決定的なプレーだった。
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