中日の新星「松木平優太」初登板に至る苦難の道のり 離別、死別、コロナ禍を乗り越えて

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 中日ドラゴンズに珍しい名字の投手がいる。

 松木平(まつきひら)優太(21)――育成契約ながらウエスタンリーグで防御率1点台の彼は、7月8日に支配下登録されると、10日のDeNA戦で先発として初の1軍マウンドに立ち、7回3失点と頑張った。が、打線の援護なく、0-3でチームは敗れ、敗戦投手となった。

 しかし、その経歴を聞けば誰もが彼を応援したくなるのではないだろうか。

 インドネシア人の父と日本人の母の間に生まれるも、2歳の時に両親が離婚してしまい、父親の記憶はほとんどない。...

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