「平手友梨奈」HYBE契約打ち切り報道のウラで沸騰する“新旧アイドル論” 関係者が明かす「自己犠牲の前田敦子と自己実現の平手」

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同じ「エース」でも…

 平手はグループ卒業後も映画「ザ・ファブル」やドラマ「ドラゴン桜」などに出演し、一時はAKB48の「絶対エース」前田敦子の路線を歩むと見られていた。ただし同じ「エース」でも平手と前田には大きな違いがあったという。

「AKB48は売れるまで、いわゆる“下積み”時代を経験していて、前田さんも最初からセンターを務めていたわけではなかった。さらに前田さんの場合、エースと呼ばれるようになった後も『総選挙』というイベントで評価主義の“洗礼”を受ける試練を何度も経験。一方の欅坂はAKBに比べるとすぐに売れ、平手さん自身もファーストシングルから卒業するまで8作品連続でセンターを務めるなど、大きな波乱のないアイドル人生だったといえます」(業界関係者)

 前田と比べると「挫折」を知らないと評される平手だが、その身に降りかかるプレッシャーについては前田と遜色はなかったとも。

「“キレキレのダンス”が代名詞の一つだった平手さんは現役時代、ステージからの転倒落下やパフォーマンス中の打撲や捻挫など、卒業するまで常にケガと隣り合わせだった印象です。また欅坂のアイドルらしからぬクールな世界観は平手さんをセンターにすることで成り立っていた部分があり、実際、平手さんの卒業後にグループ名が櫻坂に変更されたほど。周囲の期待も大きく、自分がグループを背負っているとの自負と重圧は相当なものだったと聞いています。“新旧エース”のアイドル時代を評して『自己犠牲の前田と自己実現の平手』と形容されることもあります」(同)

本当は何がやりたい?

 しかし目指す方向性に関して、2人には大きな違いも。

「前田さんはもともと女優志望で、昔からフランス映画が好きなことで知られます。だから卒業後に演技の世界に足を踏み入れた時も“学ぼう”という意欲が強く、謙虚な姿勢で現場に臨んでいた。一方の平手さんは“女優になりたい”という強い一択の目標があったわけでなく、アーティスト活動も含め、興味のある分野は多岐にわたっていたとか。そのあたりの“懸ける想い”の濃淡がいまの2人の仕事面にも影響しているのではないでしょうか」(同)

 もう一つ、平手と前田を比べた際、

「平手さんのほうが自己プロデュース能力が高いという声は業界内でよく聞きます。実際、自分の見せ方に意識的な平手さんは、マルチタレントとしてのポテンシャルが高いと評価する向きは多い。平手さんが“本当にやりたいこと”が何か明確になれば、周囲ももっとサポートしやすくなるのではないでしょうか」(同)

 カリスマが輝きを取り戻す日はいつ?

デイリー新潮編集部

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