巨人の正捕手は岸田行倫で決まりか？ FAでソフトバンク・甲斐拓也を獲得する可能性は…広澤克実氏の分析
大城の精神的負担
坂本を三塁で起用した場合、大城のポジションに影響が生まれ、岸田がスタメン入りできない問題も、奇貨として積極活用すべきだと広澤氏は指摘する。
「まだまだ正捕手は決まっていないのですから、坂本くんのスタメン入りを利用して3人のローテーションを続けるべきです。その際、阿部監督やコーチ陣は大城くんとのコミュニケーションを密接にする必要があると思います。ある試合では捕手として出場し、別の試合では内野を守るという起用法は重い精神的負担がのしかかるからです。まして大城くんは外野を守るプランも報道されています。不安な気持ちはあるはずなので、首脳陣は大城くんの考えや想いを充分に聞き取るべきです。しかもこういう時、選手は大城くんと首脳陣の動きをよく見ています。特に若手は『自分も大城さんのように起用ポジションが流動的になったら、監督やコーチはどう対応してくれるのだろう？』と、自分に重ね合わせて切実な思いで注視しています。阿部監督が大城くんへのケアを誤ると、チームの士気が一気に下がる危険性があるので、注意が必要なのです」（同・広澤氏）
