「清宮幸太郎」はトレード候補になるが、「中村奨成」は厳しい…甲子園を沸かせた“ドラ1”スラッガーが苦境に
今年のプロ野球は前半戦を終了したが、かつて甲子園を沸かせ、スラッガーとして成長が期待された“ドラ1”選手が苦境に追い込まれている。その筆頭として名前が挙がるのが、清宮幸太郎(早稲田実→日本ハム)である。【西尾典文/野球ライター】
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存在感が薄れつつある清宮
プロ入り5年目の2022年には129試合に出場して18本塁打、55打点を記録して、ようやく才能の開花を予感させたが、昨年は10本塁打、41打点と成績が低下した。今年はキャンプ前の自主トレ中に左足を痛めて出遅れると、4月に一軍復帰を果たしたものの、ここまで打率1割台、本塁打は1本と、低迷が続いている。
日本ハムでは、一学年下の万波中正が主砲に成長し、昨年トレードで加入した郡司裕也や現役ドラフトで獲得した水谷瞬らが活躍しているため、相対的に、清宮の“存在感”は薄れつつある。一部では、他球団へのトレードがあるのではないかという報道が出たが、決して現実味がない話ではないようだ。
「(日本ハムの)新庄剛志監督は、就任直後から清宮に対して、いろいろと注文をつけていましたが、それも清宮への期待が大きかったからだと思います。ただ、昨年も故障で途中離脱し、今年もまた怪我で出遅れた。新庄監督は、破天荒なキャラクターに見えて、自身の現役時代は厳しく自己管理しており、長期離脱するようなことは全くありませんでした。そのため、怪我でシーズンを通じて働けないような選手に対する評価は、どうしても低くなると思います。また、日本ハムはこれまでも積極的に交換トレードをしていますが、退団した選手が他球団で活躍するのは仕方ないという考え方が強いようです。清宮選手がトレード要員となっても、全く不思議ではないと思いますね」(在京スポーツ紙記者)
日本ハムは過去、吉川光夫や渡辺諒、吉田輝星とドラフト1位で入団した選手をトレードで他球団に放出している。こうした傾向から、前出の記者が話すように、清宮を交換要員としてトレードをしかける可能性は否定できない。
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