【パリ五輪】二大会連続「兄妹同日金メダル」を狙う阿部一二三・詩 地元神戸の恩師や知人が明かした「お好み焼き屋の常連で……」「兄は努力家、妹は天才肌」

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特待生で学級委員長

“じゃりン子ウタ”が中高時代を過ごしたのは、スポーツ名門の夙川学院(当時)。

「最初に会ったのは、詩が小学4年生の頃。一二三の練習についてきたんですが、その頃の詩は大がつくほどの練習嫌い。道場に行く途中の手摺りにへばりついて“絶対練習せえへん”言うて駄々こねたり……」

 と同校柔道部監督の松本純一郎氏が苦笑する。

「もっとも、努力家の兄とは違って、詩は天才肌。中学に入ってすぐ結果を出し始めました。しかも大会が大きいほど、観客が沸けば沸くほど強くなる。天性のスターですね。面倒見も良くて、今でも練習に顔を出しては後輩たちに稽古をつけてくれます」

 詩はスポーツ特待生が集まるクラスに在籍していた。

「スポーツで実績を出した子を学級委員長にしようと思って、最初に中学日本一の詩にやってもらいました。結局、高校3年間、ずっと学級委員長でしたね」

 と、クラス担任の内橋静先生が明かす。

「1年の最初に詩に“柔道だけじゃなくて、勉強もせなあかんで”と言うと、“じゃあ、詩、一番前で聞くわー”と。それからずっと授業では中央最前列に陣取っていました」

 2019年春に行われた卒業式では、

「朝から写真とサイン攻めで、教室に避難してくる一幕も。式の後にくれた手紙には“東京オリンピックの金メダルをかけて写真撮れる日を待っててな”と書かれていました。世界選手権やグランプリでもう何度も金メダルをかけさせてもらっているので、あとは怪我せず全力を出し切ってもらえれば」

デイリー新潮編集部

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