ミニスカポリス・来栖あつこ 交際男性と金銭トラブルで価値観が激変「顔面偏差値」→「稼いでくれ」
人の文句を言うのは「しんどかった」
――この頃の心情的には、もう仕事をやっていくしかないなという感じでしたか。
そうですね。ただ、芸能界に復帰する時のスタンスとして、無理な仕事はしたくない、自分の気持ちに嘘をつく仕事はしない、と決めていました。例えば、経済的に苦しくなったら、脱がなきゃいけないとかあると思うんですが、そういう風にはなりたくなかったんです。ちゃんと自分としての軸(アパレルのPRの仕事)があって、なおかつ芸能の仕事もできたらいいなという風に思っていました。
――自分に嘘をついた仕事というのは、具体的にどのようなものですか?
例えば、バラエティ番組の一部ですね。人の文句を言うとか、わざと喧嘩をするとか、そういうスタンスでいくのが、しんどかったんです。当時のバラエティ番組では、人の文句を言うことがうける流れがありました。でも、自分が思ってもいないことを言わなければならないのは嫌だったんです。その時の一部の発言を信じて、今でも私のことを「あの時の性格の悪い子だよね」と言う人もいます。それが演出だと分からない方もいるんです。
――今でもそういうことはありますか。
はい、ありますね。でも、今は、弁明する機会がYouTubeとかであります。自分の個性を発揮できる場所が当時はなかったので、一度そう見られてしまったら、そのキャラとして一般の人にも認知されてしまう。それがしんどかったんです。
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第5回では、39歳の時に結婚した来栖が、夫との馴れ初めや不妊治療について語る。
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