アッコにおまかせ 1回の失言で番組中に2回も謝罪した和田アキ子 「痛々しいと感じる視聴者が増える」

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

 和田アキ子が「星空の孤独」でレコードデビューを果たしたのは1968年10月。当時の首相は佐藤栄作だった。爾来50年を超える歳月が流れ、今年4月に和田は74歳となった。“芸能界のご意見番”と呼ばれるようになって久しいが、さすがに最近は老いが目立つようだ。担当記者が言う。

 ***

「和田さんの冠番組『アッコにおまかせ!』(TBS系列)は、1985年に放送スタートという長寿番組です。最初は純粋なバラエティ番組でしたが、1990年代から芸能界の結婚・離婚騒動やトラブルの当事者を番組に呼んで話を聞くなど、ワイドショー的な要素が徐々に強くなりました。今ではニュース解説が番組の看板といっても過言ではありません。歯に衣着せない和田さんの発言は視聴者から支持され、“ご意見番”のあだ名が生まれた理由の一つです」

 ところが最近、和田の発言は問題視され、ネット上で炎上してしまうことが非常に増えている。

「ついこの間も、和田さんの発言が原因で炎上が起きました。7月21日の放送で宮城県大河原町の男性町議が、本会議中にスマホゲームで遊んでいた問題を取り上げたのです。ちなみに町議会では24日に辞職勧告決議が可決し、男性は議員辞職を表明しました。ところが放送時は町議のままで、批判が殺到している真っ最中でした。和田さんは『こんなことを言うと叱られるかもわからないけど』と前置きした上で、『私は可愛いなと思いました。だって小学生に指摘されたんだよ、ツムツムのゲームやって』と笑顔で発言してしまったのです」(同・記者)

機能しない自己防衛

 幸いだったのは共演者が敏感に反応し、慌ててツッコミを入れたことだ。「町議が本会議中にゲームで遊ぶことの問題点」に気づいたのか、和田は「失礼な発言をしてしまいました」と謝罪。さらにCMを挟み、再びスタジオで大川原町の問題を取り上げた際、さらに謝罪した。バラエティ番組の制作スタッフが言う。

「全盛期の和田さんなら、あんな発言はしなかったでしょう。21日の放送ですが、和田さんは発言直後の場面と、しばらく時間が経った後の場面、大きく分けて2つの場面で謝罪しました。詳しく見ると発言直後に2回謝り、CMを挟んで3回目の謝罪を行ったのです。CM明けの謝罪は番組上層部が和田さんに再び謝るよう指示をした可能性もあります。昔を知る者として、和田さんが律儀に謝る姿を見ていると痛々しいというか、いよいよ『アッコにおまかせ!』も終わりかなという気持ちになりました」

「私は可愛いと思いました」の問題発言でも使われたが、最近の和田は「こんなことを言うと叱られるかもわからないけど」という前フリを多用するようになったという。

「和田さんは『この前フリを言っておけば許されるだろう』と思っているのかもしれません。その後には世間の論調とズレていたり、反感を買ったりするコメントが続くことが多いのです。ただし失言のレベルに達した問題発言も珍しくないので、これでは意味がありません。ネットでは『分かっているなら叱られるようなコメントをするな』との批判が殺到します。昔の和田さんなら考えられない事態です」(同・スタッフ)

次ページ:「アッコにおまかせ!」の存在意義

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。