「老齢になることはそんなに悪いものではない」 米寿を迎えた横尾忠則が考える“生の醍醐味”

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 88歳の誕生日を6月27日に迎えました。88歳の誕生日は「米寿」と呼ぶらしく、この間までその存在を知りませんでした。教養ないですね。米という字を分解して八十八ねェ。だからどうしたといいたいけれどそれで「よねの祝い」というらしいのです。そして、この米寿の祝いは身内でするのがたてまえらしいですが、うちの身内は、親子4人で祝うことはなかったですね。

 当日、または前日から、友人の作家達、編集者、美術館などからメールや祝電や祝い花が随分沢山贈られてきたり、連日わざわざアトリエを訪ねてくれたり、いつもの誕生日に比べると、米寿はなんだかイベント的で随分大袈裟でしたね。...

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