パリ五輪 テレ東が応援隊長に起用した「出川哲朗」が抱える不安要素

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「ヘイ、カール!」

「テレ東ですから他局とは違った演出をするかもしれません。出川らしさを出したバラエティのノリを強く出してくる可能性もあります」

 もっとも、今回はバラエティ番組ではない。

「オリンピックをはじめスポーツの国際大会などでは、過度な笑いやトンチンカンな笑いは御法度です。競技会場での選手への直接取材は、インタビューが許される境界線の見極めが極めて難しいものです」

 1991年、日テレが中継した世界陸上東京大会では長嶋茂雄氏がリポーターを務め、100メートル走で9秒86の世界新記録を更新したカール・ルイスに、客席から「ヘイ、カール!」と呼び止めて握手したシーンは伝説となっている。実は二人には以前から交流があったことが後に判明するのだが、当時はカール・ルイスに対して失礼という声も上がった。

「選手はもちろん関係者、そして視聴者がNGと感じる行為をしないよう、細心の注意が必要です。その辺りをテレ東スタッフや出川本人に見極めることができるのか、少し不安ですね」

 笑えるハプニングならまだいいが……。

「選手を巻き込んだりすることになれば笑いにはなりません。それがトラブルに発展する危険性も高まります。出川の現地取材には、それなりのリスクが伴います。もちろん、彼の五輪取材を楽しみにしている視聴者も多くいると思います。それだけにどの局よりも、演出の腕が試される五輪中継になると思います」

デイリー新潮編集部

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