夕刊フジが来年1月で休刊か 「引き金はトラック運送費の値上げ?」ライバル紙が「むしろ大ピンチ」と戦々恐々するワケ
産経新聞社が発行する「夕刊フジ」が来年1月で休刊するとの情報が駆け巡っている。きっかけは23日、近藤哲司社長が社員に開いた説明会だった。創刊から55年。駅の売店でお馴染みだった「オレンジ色の見出し」は姿を消すのか。
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「2006年からずっと赤字経営だった」
ある産経社員がこう語る。
「突然、夕刊フジの社員が14階の社長室に来るよう呼び出されたのです。前々から社内外で噂されてきましたが、とうとうこの日がやってきたのかと」
そこで近藤社長から「来年1月いっぱいで休刊する」との発表があったという。
「『インターネットが普及し出した2006年頃からずっと赤字で、厳しい経営が続いてきた』『紙代がここ2年で40パーセントも急騰した』との話もありました」(同)
雇用は維持されるので「チャレンジャー精神を持って新しい部署で頑張ってほしい」との説明もあったが、
「全く違う職種に割り振られるのではないかと不安を抱えている社員は多い。この数年ネット記事に力を入れるよう言われ、業務量が増えるなか頑張っていたところだったのでみんな落胆の色が隠せません」(同)
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