パラグアイ戦 欧州の代理人がコンタクトを取ること間違いなし…印象に残る活躍をした選手は

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 日本が五輪でパラグアイと対戦するのは2004年アテネ五輪の初戦以来である。この時は山本昌邦監督が率いるチームが点の取り合いから3-4で敗れた。それから12年後、2016年のリオ五輪の初戦で日本はナイジェリアに先制されながら必死に追い上げ、4-5という壮絶なゲームを展開した。

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 いずれにしても近年の五輪で日本は初戦を落とし、グループリーグを突破したことはない(例外は1996年のアトランタ五輪で、初戦にブラジルに勝ちながら3チームが同勝点で並び、得失点差で日本は脱落)。

 ところがパリ五輪の初戦、日本は南米1位で予選を突破したパラグアイを5-0で粉砕した。日本の5ゴールは五輪本大会で最多得点である。それも狙い通りに相手を崩しての5ゴールだ。

 先制点は前半18分、左サイド深くに侵入した大畑歩夢のマイナスの折り返しを三戸舜介がワントラップから冷静にニアを抜いた。その際にニアのゴールポスト近くでDFを身体でブロックしていた細谷真大のアシストも見逃せない。

 守備を固めてくると思っていたパラグアイが立ち上がりはアグレッシブに攻めてきて、前半15分過ぎよりリトリートに切り替えた矢先のゴールだけに、相手に与えたダメージはかなりのものだったのではないだろうか。そして、これは日本にとって痛手ではあるが、前半25分に平河悠が足を踏まれてパラグアイに退場者が出たことも幸いした。

 平河はその後もプレーを続行したものの、前半35分にピッチに座り込み交代を余儀なくされた。彼の変幻自在なドリブルや、パスを受けてすり抜ける対敵動作は日本の大きな武器だけに、大事に至らないことを願うばかりだが、前半半ばでパラグアイが10人になったことは日本にとって大きなアドバンテージとなった。

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