やはり自民党はデタラメ…裏金の「世耕弘成参院議員」が今ごろ県連会長代行を退任、未だ消えない衆院鞍替え説に地元は戦々恐々

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衆院鞍替えの可能性

 世耕氏は、今後、どのような復活シナリオを描いているのか。

 任期の切れる来年夏の参院選挙に無所属で出馬し、当選を果たして禊を終え、復党――。これが通常考えられる道筋だ。森山裕総務会長も、「これまでの党への貢献」を理由に「県連には賢明な判断をお願いしたい」と、その場合の対抗馬の擁立なしを示唆している。

 ところが、世耕氏には別のシナリオもあるという。

「この秋にあると思われる解散総選挙のタイミングで参院議員を辞し、衆院に鞍替えするというものです。先に述べたように、将来、総理になることが目標の世耕氏は、61歳ともう若くないこともあり、 一刻も早く衆院に転身したいと思っている。逆風の中ではありますが、この機に背水の陣を敷く思いで、思い切って出馬に踏み切る可能性は否定できません」

茂木幹事長の嫌がらせ?

 和歌山ではこれまで合計3区あった選挙区が次の選挙から2区に減る。世耕氏の出馬選挙区の選択肢としては、和歌山市などを中心とした新一区と、田辺市、新宮市などを含む新二区との2つがある。

「世耕派の県議などは新一区での立候補を推していますが、本人は否定的なようです。既に県連は公募を開始し、相手の現職候補も関西では強い維新の女性議員。何より世耕さん自身、祖父や伯父が当選を重ねてきた“父祖の地”を含む新二区での立候補を強く望んでいます。実際、本人ばかりでなく、最近では奧さん(=林久美子・元民主党参院議員)も二区内をよく回っているそうです」

 しかし、二区には強敵がいる。引退を決めた二階氏の後継として自民党から出馬する、三男の伸康氏だ。

「既に県連は伸康くんを二区の候補者として決定しています。彼と世耕さんがぶつかることになれば、それこそ和歌山政界を二分する争いになってしまう。後援者の中には戦々恐々とし、世耕氏に“止めてください”と進言している人もいますが、世耕さんは選択肢から外す考えはないようです。6月末、県連は二階さんの息子を新二区の支部長にすべく党本部に上申し、早く候補者に決めてくれ、と要望しましたが、党本部の動きは鈍い。二階さんと犬猿の仲の茂木(敏充)幹事長の嫌がらせだと囁かれています。そんなことも相まって、和歌山の自民党には張り詰めた雰囲気が漂っています」

デイリー新潮編集部

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