雇用調整助成金「1億5000万円」を騙し取った中国系料理店の闇
テレ朝newsは6月15日、「『アメ横』飲食店7割が外国人経営…中国系多く 老舗の鮮魚店は激減」との記事を配信した。テレビ朝日の取材によると、東京・上野の商店街「アメ横」には約50の飲食店が営業しており、そのうち35店が外国人の経営。中でも中国系の店舗が多く、本場の中華料理、いわゆる“ガチ中華”を提供しているという。
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また4月に栃木県那須町の河川敷で飲食店を経営する男性と、その妻の焼かれた遺体が見つかった事件では、男性が上野で14軒の飲食店を経営していたことも話題になった。担当記者が言う。
「殺害された男性は中国籍から日本に帰化したと報じられています。そして男性は焼肉店や居酒屋、バーといった店舗を経営していましたが、いわゆる“ガチ中華”の店舗は手がけていません。実は取材を重ねると、『中国人が東京で普通の居酒屋やイタリアンレストランの経営に乗り出している』という話をよく耳にするようになりました。実際に足を運んだこともありますが、都内における店舗数などデータが全く存在しないので、なかなか記事にできないのです」
中国人による、日本の飲食業界への進出──そんな世相が垣間見える不正受給事件について、デイリー新潮は取材を行った。コロナ禍における支援制度を悪用した、中国人経営者の呆れた実態をお伝えしたい。
厚生労働省の地方支分部局「東京労働局」は公式サイトに「雇用調整助成金の不正受給に係る事業所名等の公表について」というコーナーを設けている。担当記者が言う。
コロナ助成の不正受給
「雇用調整助成金とは、新型コロナウイルスの影響で事業者の経営が厳しくなった場合、従業員の雇用を守るため休業手当などの一部を助成する制度です。この不正受給が横行しており、警察が事業者を逮捕する事態になっていることを、報道で把握している方も多いでしょう。労働局の場合、不正に受給した助成金を期限までに返済しなかった場合、公式サイトに事業者と代表者の名前、不正受給した金額、不正の概要を掲載しています」
5月22日、東京労働局は「株式会社GOLD醍醐」と「株式会社GOLD醍醐九州桜」という2つの会社が雇用調整助成金を不正に受給したと公式サイトで発表した。
発表などによると、GOLD醍醐は2020年7月から2022年11月にかけて、約1億1000万円を、GOLD醍醐九州桜は2020年5月から2021年2月まで約4800万円を不正受給したという。
両社とも《休業していないにもかかわらず、休業したとする虚偽の申請書類を従業員に作成させ、当該助成金を不正に受給》したのだが、発表で気になるのは嘘の申請書類を作成させ、助成金を不正に受給したのは「元代表取締役」という点だ。
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