アンチ6代目山口組の「池田組長・織田会長」ダブル逮捕 捜査当局が狙う数億円レベルのカネの流れ

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「ラーメン組長」射殺事件との関連は

「池田組が用意した1億円は、3代目弘道会の直参だった余嶋学組長の射殺の後方支援に使われたのではないかとのストーリーがささやかれてきました。事件後の担保解除については用意されたカネが成功報酬になったとの見方もありますが、いささか出来過ぎのストーリーとの指摘もあります。一方で改めて話題になっているのが『不動産会社社長の失踪劇』です。2004年に同じ土地建物をめぐって、ある不動産会社が同様に6000万円の根抵当権を設定し、その後、その会社の社長が行方不明になり、周辺が捜査対象となっているという事実があります」(同)

 いずれにせよ、不穏な空気を身にまとう土地建物であるようだ。

 ラーメン組長射殺については、逃走を続けてきた絆會の金成行若頭らが組織犯罪処罰法の殺人などの罪で起訴されている。

「検察は今後、絆會ナンバー2・金若頭の行為は極めて計画的で組織的であるという主張を展開する見込みです。トップである織田会長の責任も問われる可能性があり、捜査当局は本丸としてラーメン組長射殺事件での立件を目指しているとの見方が強くあります」(同)

組長として下にも置かない扱い

 池田組長についてはどうだろうか。

「大阪府警としては池田組長を下にも置かない扱いをしているとのことです」

 と、元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏(現在は、NPO法人「五仁會」を主宰)。しかしさすがに丁寧な扱いはあくまでも表向きで、捜査当局はカネの流れの解明に余念がないようだ。

「狙いとして、特に池田組から絆會へのカネの流れをしつこく追いかけたいとの思いがあるようです。今回の1億円以外にも数億円レベルのカネの流れが取り沙汰されているようで、そのあたりにも注目しているとのことです」(同)

 ヤクザ界隈では広く知られていた土地建物に絡むカネの流れにメスを入れようとする捜査当局。絆會のナンバー2、金若頭の起訴直後というタイミングとの関連はあるのか。6代目山口組は、敵対する池田組と絆會のトップ、幹部が次々社会不在になっている状況をどう見ているのか。いろいろな角度から注目を集めている。

デイリー新潮編集部

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