自然に囲まれた幸せな生活から、突如どん底に… アラン・ドロンと事実婚状態だったヒロミさんが明かす、「家族との不和」の裏側

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犬や猫、自然に囲まれた幸せな生活

 現在は家族に見守られながら療養生活を送るフランス人俳優のアラン・ドロン(88)。その彼は昨夏まで日本人女性・ヒロミさんと事実婚状態にあったが、現在彼女はドロンの子どもたちから訴えられる事態に……。何が起こっているのかをヒロミさんが初めて日本のメディアに語った。【前中後編の後編】

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 中編「『“一晩だけ”で終わるつもりが…』 アラン・ドロンと事実婚状態だったヒロミさんが明かす、ロマンチック過ぎる出会い」では、映画業界で活躍し始めたヒロミさんの、ドロンとの出会いや情熱的なアプローチについて語った。

 紆余曲折を経て、ドロンと事実婚状態になったヒロミさん。こうして17年間に及ぶ、ヒロミさんとドロンのドゥシーでの生活が始まった。二人が暮らした居宅はドロンが36歳の時に購入したものだ。古くからドロンを知る人物が振り返る。

「あの地に城が建てられたのは200年以上も前で、アランが手に入れた当時はそのままでは住むことができないほど荒れていた。そこで彼は、城を取り壊して跡地を大きな池に変えたのです。住居は厩舎だった建物を、田舎風の2階建て住居に改造したものですよ」

 ドゥシーでの生活を、ヒロミさんは懐かしそうに述懐する。

「大きな池の周りを犬や猫たちと散策したり、二人で“月がキレイだね”とか“星の輝きが美しい”などと言葉を交わしながら庭の景色をのんびり眺めたり。あの時は心の底から幸せを感じたものです。アランは仕事でドゥシーを離れても、できるだけ早く帰るようにしていた。外国に出かけても一番早く帰国できる便を希望していたほど。その間、私はドゥシーでひたすら彼の帰りを待ち続ける。ちょっと古めかしい、日本的なカップルだったかもしれません」

嫉妬深いドロンの素顔

 普段のドロンは「とても嫉妬深いのよ」と、ヒロミさんは茶目っ気たっぷりに振り返る。

「アランは私が他の男性と連絡を取るのをとても嫌がりました。仕事を辞めさせたのは、ドゥシーで私を独占したかったからじゃないかと思うくらい。私が一人で外出するのも、決して良い顔はしませんでした」

 犬と猫、そして二人だけの日々。ヒロミさんはドロンを支え続けた。

「最初は料理が苦手でしたが、自宅でのアランは手作りの料理しか口にしないので頑張って作り続けました。冷凍食品や缶詰なんかもってのほか。けれど、私たちは食の好みが完全にマッチしていましたから、私が食べたい料理や、彼が好きな舌平目のムニエルを作ると喜んでくれて。“今夜は何を食べるの?”と、毎日のようにうれしげな顔で尋ねてくるんです」

 ただし、家事でも掃除は例外で、

「毎日、家政婦さんが来てくれました。ほかに使用人が2人、日本では考えられないほど広い敷地の手入れをしてくれていました。それから、仕事の際はアランに運転手兼ボディガードが同行していました」

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