「“一晩だけ”で終わるつもりが…」 アラン・ドロンと事実婚状態だったヒロミさんが明かす、ロマンチック過ぎる出会い

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「夢を捨てるのは辛いことでしたが…」

 仕事以外にも、ヒロミさんには自宅を離れられない事情があった。

「私は昔から動物が大好きで、当時も自宅で年老いた犬を飼っていたんです。ドゥシーでは多数の犬が飼われていましたが、そのうち2匹だけがアランとともに生活していて、1匹は他の雄犬を受け付けない犬でした。だから他の犬たちは、庭に作った囲いの中。室内犬だった私の犬を、囲いの中で一緒にするなんてことは当然できなかったのです」

 こうしてパリにとどまったヒロミさんだったが、4年後の06年に愛犬が死んだことで潮目が変わった。

「アランに飼い犬の死を伝えると、“ドゥシーに来てほしい。ずっといてほしいから仕事は辞めてくれ”と懇願されました。映画監督になるのが強く思い描いた私の夢。それを捨てるのは辛いことでしたが、アランと暮らすためには必要なことでした。それで彼のために仕事を辞めることにしたのです。私が49歳の時でした」

 前編「アラン・ドロンへの虐待で刑事告訴され自宅にも戻れず… 17年間事実婚状態のヒロミさんが日本メディアに初の告白」では、ヒロミさんがドロンの子どもたちに一方的に刑事告訴され、現在も元の生活に戻ることができない苦しい胸の内を明かしている。

 さらに、後編「自然に囲まれた幸せな生活から、突如どん底に… アラン・ドロンと事実婚状態だったヒロミさんが明かす、『家族との不和』の裏側」では、ドロンの子どもたちとのあつれきについて、舞台裏を語りつくしている。

アラン・ドロン
俳優。1935年、フランス・セーヌ県で映画館を営む父と薬剤師の母との間に生まれる。17歳で海軍に入隊し、第1次インドシナ戦争に従軍。除隊から2年後の1957年に映画「女が事件にからむ時」で銀幕デビュー。24歳の時に主演した「太陽がいっぱい」は、日本でも大ヒットを記録した。

週刊新潮 2024年7月25日号掲載

特集「彼の子どもたちから刑事告訴され…『アラン・ドロン』謎の“日本人妻”が初告白」より

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