「“一晩だけ”で終わるつもりが…」 アラン・ドロンと事実婚状態だったヒロミさんが明かす、ロマンチック過ぎる出会い

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初対面のドロンに“あっ、これは危ない!”

 現在は家族に見守られながら療養生活を送るフランス人俳優のアラン・ドロン(88)。その彼は昨夏まで日本人女性・ヒロミさんと事実婚状態にあったが、現在彼女はドロンの子どもたちから訴えられる事態に……。何が起こっているのかをヒロミさんが初めて日本のメディアに語った。【前中後編の中編】

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 前編「アロン・ドロンへの虐待で刑事告訴され自宅にも戻れず… 17年間事実婚状態のヒロミさんが日本メディアに初の告白」では、ヒロミさんがドロンの子どもたちに一方的に刑事告訴され、現在も元の生活に戻ることができない苦しい胸の内を明かした。

 ヒロミさんは、約50年前にフランスに渡り、映画業界で活躍してきた。そこで地歩を固めて来たヒロミさんは、“世紀の二枚目”と呼ばれたアラン・ドロンとの出会いを懐かしそうに振り返る。

「初めてアランに会ったのは1989年12月です。彼は映画『ダンシング・マシーン』にプロデューサー兼主演俳優として参加していました。パリ近郊の都市・ブローニュ=ビヤンクールにあった、ブローニュ映画撮影所で準備中のことでした」

 ヒロミさんは、この作品で第2助監督を務めていた。

「アランは仕事に対して非常に真摯で、この時も準備中のスタッフへのあいさつに来てくれました。彼のまなざしは力強く、体に“ビビッ”と火花が走る感覚を覚えたほど。フランス語で言う『クー・ド・フードル』(雷が落ちた)ですね。女性の本能なのか、瞬間的に“あっ、これは危ない!”と感じたのを覚えています」

“僕からの誕生日祝いだ”

 その後は何事もないまま年を越した。二人に転機が訪れたのは、まだ肌寒さが残る春先のことだった。

「忘れもしない、90年3月24日。この前日の金曜日、彼から“明日、スタジオに来るように”と言われたのです」

 フランスでは、映画の撮影も週末は完全に休止するのが慣習だ。

「彼にも私にも仕事はありません。それでも呼ばれた通りに撮影所に足を運び、人気のない館内を歩いてアランの控室に向かいました。ノックしてドアを開けると、そこで彼が私を待っていました」

 平日は大勢のスタッフや業界関係者が行き交う撮影所も、この日ばかりはひっそりと静まりかえっていた。

「普段は考えられないシチュエーションの中、私はアランと二人きり。どんな用事かと尋ねると、アランはやさしく私にキスをしてきました。耳元で“僕からの誕生日祝いだ”とささやきながら、とても甘いディープ・キスをプレゼントしてくれたのです。アランはどこで知ったのか、この日は私の誕生日でした」 

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