アラン・ドロンへの虐待で刑事告訴され自宅にも戻れず… 17年間事実婚状態のヒロミさんが日本メディアに初の告白
ドロンに付き従う一人の女性
現在は家族に見守られながら療養生活を送るフランス人俳優のアラン・ドロン(88)。その彼は昨夏まで日本人女性・ヒロミさんと事実婚状態にあったが、現在彼女はドロンの子どもたちから訴えられる事態に……。何が起こっているのかをヒロミさんが初めて日本のメディアに語った。【前中後編の前編】
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【写真を見る】アラン・ドロンから「最後の女」と言われたヒロミさん(67)
フランスの首都・パリから南へおよそ130キロ。ワインの一大生産地として知られるブルゴーニュ地方に接する地域に、人口が1000人ほどという小さな町ドゥシーはある。広大な森林が広がり、かつては東京ドーム25個分に相当する120ヘクタールもの敷地を持つブリュールリー城があった。その跡地に立つ邸宅こそが、「太陽がいっぱい」「山猫」など数々のヒット作に主演し、端整なマスクで世界中を魅了したフランス人俳優のアラン・ドロンの居宅である。
2017年に映画界からの引退を示唆し、久しく表舞台から遠ざかっていたドロンの動向が注目を集めたのは21年9月のこと。長年にわたって人気を二分したフランス映画界における盟友、ジャン=ポール・ベルモンドの葬儀に姿を現したのだ。会場はパリ市内で最古のサンジェルマン・デ・プレ教会。年老いたとはいえ、ドロンの存在感は別格で、つえを突きつつ、ゆっくりと歩を進める姿はスターそのもの。いやでも参列者の注目を一身に集めたが、時にそれらの視線はけげんさを帯びて彼の背後に向かう。その先には慎ましくドロンに付き従う一人の女性の姿があった。周囲が見慣れぬその日本人こそ、過去17年にわたり、ドゥシーでドロンと生活をともにしてきた、ヒロミ・ロランさん(67)である。
地元紙記者が振り返る。
「おそろいの黒色のマスクを着け、サングラスという出で立ち。ドロンはノーネクタイのダークスーツ姿で、ヒロミは黒色のスーツ、首にはグレーのマフラーを巻いていました」
初めてヒロミさんのことを公表したアラン・ドロン
国民的スターに寄り添うアジア人女性の存在をかの国の人々が知ったのは、これよりわずか2カ月前のことだった。
「7月1日にフランス国際放送のTV5MONDEが、ドロンの特集番組『アラン・ドロン 世界を前に』を放送したのです。インタビューが中心の1時間番組で、収録場所はドゥシーの自宅でした」
番組は欧州各国で話題を呼んだ。ドロンは2019年6月14日に脳卒中で倒れており、以降は療養生活を送っているとみられていたからだ。
「ドロンがメディアの取材を受けるのは久々でしたが、それ以上にプライベートに関する意外な発言が世間の耳目を引きました。ドロンは初めて“日本人の連れ合い”との表現で、長らく同居する女性の存在を明かした。それこそが、ヒロミでした」
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