5歳の娘「ママは言ってることとやってることが違う」→ママ「……」 矛盾を的確に突く子供に閉口するお母さんに教えてあげたい「あさイチ」でも話題の「お悩み相談室」

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 各地方、猛暑の夏休みが始まった。「夏休み子ども科学電話相談」(NHKラジオ第1放送)をご存知だろうか。1984年からはや40年、子どもの疑問や質問に専門家が答え続けてきた人気番組で、2019年からはレギュラー番組化されている。「ことばが生まれる前、人間はどうやってものを考えていたのか?」という質問が飛び出すなど、子どもの発想力に驚かされる。

 そんな子どもの発想力を生かして、逆・子ども人生相談を行った企画が、「はい! こちら子ども記者相談室デス!」だ。京都の亀岡市で活動する、「かめおか子ども新聞」という“子どもが書いて大人が読む”月刊紙で連載されている。“大人の悩みを子どもが解決する”のが特徴で、「ストレートすぎて辛辣だが、けっこう的確かも」と話題になり、テレビや新聞等でも取り上げられた。そのやりとりを、同名で書籍化された『はい! こちら子ども記者相談室デス!』より少し紹介しよう。

5歳の娘に矛盾を指摘されます

【大人の悩み】5歳の我が子に矛盾を指摘されています。「ママの言ってること、意味わかんない!」「ママだってやってないじゃん」「さっきはそんなこと言ってなかったよ」と、最近私が注意したり、叱ったりすると矛盾を的確に突いてくる5歳の娘に閉口しています。いざというときは「ダメなものはダメ!」と言える親になりたいのですが、それだとまったく納得してくれません……。

【子ども記者の回答】親って自分が言ってることと、やってることが一致してないのが問題だと思います。もう大問題! 滝に打たれたりして自分を見つめ直して心を入れ替えてください! 強制的にやらせようとしても子どもは絶対に言うこと聞きません。

 大人としての言い分はあれど、ズバッと言行不一致を指摘されて、確かに……と納得せざるを得ない。

 また、他にこんな悩みもある。

「テレビを消しなさい」と言っても全然聞こえません

【大人の悩み】息子に「テレビを消しなさい」と言っても全然聞こえません。うちの5歳の子どもは耳が悪くはないはずなのに、「テレビを消しなさい」「はやく食べなさい」「これから出発だよ」などと声をかけても、全然聞こえていません。何度か言ってみてから、声のボリュームを上げると「うん」と返ってくる程度。一方で、「おやつがあるよ」「今日は外食しちゃおう」は一回で聞こえています。さらに私がこっそりアメをなめようとすると、「今の音、なに?」と気づきます。子どもの耳は何か大人と違う仕組みなのか、不思議です。

【子ども記者の回答】たぶん計画的犯行です。うちのおばあちゃんも都合の悪い時だけボケたふりするよ!

 子どもの生態を当事者ならではの視点で教えてくれる回答だ。何度言っても聞こえない子どもへの注意、やはり聞こえていたのか……と合点がいく。子どもと老人は、都合がいいことだけ聞こえるという素晴らしい耳の持ち主なのかもしれない。

子ども記者たちが「あさイチ」で大活躍!

 2024年7月24日のNHK「あさイチ」にも、「かめおか子ども新聞」の子ども記者たちが登場。親の悩みに答えるコーナーの、「子どもが宿題よりゲームを優先。どうしたら計画的にできますか?」という悩みには、「夏休みの最後の方に楽しい予定をいっぱい入れておく」という現実的な回答。自身も宿題を残すタイプだったというゲストの藤本美貴も「いい!」と絶賛。

 また、「子どもに出かける時間を伝えても守ってくれない、前もって準備して計画して動いてほしいけど、どうすればいい?」という悩みには、「予定の10分前に出るよと子どもだけに伝える」と回答。スパスパ答える子ども記者たちに、華丸大吉の二人、ゲストの山口智充、藤本美貴も感心しきり。

 悩みがあれば、視点を変えて子どもに聞いてみるのも一案。子どもたちの素直な回答にハッとさせられるかもしれない。

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