お風呂で水をぶっかけられて…まさかのプロポーズ!? 「激しすぎる結婚ウラ話」を菅原美優さん&伊藤盛一郎さん“格闘家夫婦”が振り返る
108本のバラとともに
やがてコロナ禍に見舞われ、「Go Toキャンペーン」を使って全国各地へ。二人の試合がない時期、美容師でもある美優さんが休みの火曜日に出発するのが恒例となる。大まかに行き先だけ決めて「明け方に起きられたら車で。眠かったら新幹線で行く」という旅。盛一郎さんの趣味である釣りに美優さんもハマり、40センチ超のイナダを釣り上げたこともある。
「趣味や性格の方向性もよく似てる」という二人の入籍は、美優さんが勝利したある試合の2日後だった。
美優さんが苦笑する。
「試合後ってなかなか寝付けなくて。次の日もいろいろあって、やっと寝られたのに、まさにその次の朝、すごい勢いで起こされて。お風呂で水をぶっかけられて目が覚めたんです」
格闘技なみに激しい交錯。とまれ、連れて行かれたのはしゃれたカフェだ。「おめでとう」と勝利を祝福してくれた盛一郎さんが、なぜかそこから姿を消した。
美優さんが店の人に呼ばれ、併設のチャペルに連れて行かれると……。
「それまでの思い出のムービーが流れてて。スーツ姿の盛ちゃんが現れて」
108本のバラを抱えた盛一郎さんが「美優、結婚しよう」。美優さんは涙をこぼし「お願いします。美優でいいの?」と返すのがやっとだった。盛一郎さんも大泣き。美優さんは「髪も手抜きセット。お化粧も薄かったし、いつものワンピースをパッと着ただけだったのに」と、また苦笑。
そんな二人にはやりたいことが山積みだ。「美容室も開きたいけど、せっかく立ち技と総合の二人なので、ジムもいいな」と美優さん。「車中泊しながらあちこち釣りに行って、釣った魚を食べながら旅して」と夢を語る盛一郎さんは、「格闘技で海外へチャレンジしてみたい。いずれ後輩の育成にもあたりたいですね」。
リング上とは違う、柔らかな表情がそこにあった。